
2025年インディ500予選:視聴方法・出走順・フォーマット―1台が弾かれる過酷な椅子取りゲーム
現地時間2025年5月18日(土)および19日(日)に、インディアナポリス・モーター・スピードウェイにて第109回インディ500の予選が行われる。スターティング・グリッドは33台分しか用意されていないため、1台は予選落ち(バンプアウト)を喫することになる。
インディ500の予選は、インディカー・シリーズの他イベントとは異なる独自かつ段階的なフォーマットが採用されており、4つのセッションで構成される。
Courtesy Of Penske Entertainment
史上最速となる4周平均234.220mphを記録してキャリア初の500ポールポジションを獲得したスコット・マクラフリン(ペンスキー)、2024年5月19日第108回インディ500予選ポールデー
視聴方法
2025年のインディ500は、スポーツ専門チャンネル『GAORA SPORTS』が生中継・生配信を行う。視聴には『スカパー!』との契約が必要となる。視聴料金は1,320円/月(税込)。
放送・配信スケジュール(いずれも日本時間)は以下の通り。
- 予選1日目:5月17日(土)24時〜(=18日午前0時)
- 予選2日目:5月18日(日)29時〜(=19日午前5時)
- 決勝:5月25日(日)23時〜
予選は「スカパー!番組配信」を通じて生配信される。決勝は「GAORA SPORTS」及び「スカパー!番組配信」にて生中継・生配信される。「スカパー!番組配信」は、契約中のチャンネルをスマートフォンやPCを通して、追加料金なしに視聴できるサービスだ。
予選1日目:13~30番グリッドを決定
予選1日目のセッションは、現地時間5月18日(土)午前11時〜午後5時50分まで実施される。全34台が出走し、13〜30番グリッドが決定される。
最初のアテンプト(計測ラップ)は、ファストフライデー終了後に行われた抽選によって決まった順に1台ずつ行われる。アテンプトでは4周連続で走行し、その平均スピードを競う。
一巡が終わると、各車はタイム更新を狙って再アテンプトを選択可能。以下の2つのレーンのいずれかに並ぶ。
- レーン1:既存のタイムを放棄する代わりに、優先的にコースインできる「優先レーン」
- レーン2:既存のタイムを保持したまま再アタックを待つが、レーン1の車両が優先される
Courtesy Of Penske Entertainment
アテンプトの時を待つマクラーレンSPのフェルナンド・アロンソ、2020年第104回インディ500予選
予選2日目:ポールとバンプアウトを決定
2日目は、初日予選の上位12台と、30位以内に入れなかった下位4台の計16台が出走する。
トップ12予選(現地時間16:05〜)
12台が、土曜のタイムが遅い順に1回ずつアテンプト。上位6台が「ファスト6」に進出し、7〜12番グリッドがここで決定する。計測チャンスは1回のみ。
ラストチャンス予選(現地時間17:15〜18:15)
初日の下位4台は、残る3つのグリッド(31~33番グリッド)を懸けてアテンプトを実施。最も遅かった1台は予選落ち(バンプアウト)となる。計測は複数回可能だが、1回ごとにそれまでのタイムは破棄される。
ファスト6(現地時間17:25〜)
「トップ12予選」の上位6台がポールポジションをかけて対決。アテンプトは遅い順に行われ、計測は1回のみ。
Courtesy Of Penske Entertainment
走行に向けて準備する佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、2025年5月13日第109回インディ500(インディアナポリス・モーター・スピードウェイ)
予選1日目の出走順
”ファストフライデー”で12番手を刻んだ佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、21番目のアテンプトとなった。去年は26番手だった。
一般的に、セッション序盤は気温・路面温度が低いため、出走順が早い方が有利とされる。ただし、天候によってはその影響が緩和される可能性もある。
なお、トップバッターを務めるのは、2022年のインディ500ウィナーであるマーカス・エリクソン(アンドレッティ)。一方、史上初の大会3連覇を狙うジョセフ・ニューガーデン(ペンスキー)は、昨年と同じく33番手。最後から2番目の出走となった。
- マーカス・エリクソン(アンドレッティ)
- パトリシオ・オワード(マクラーレン)
- キフィン・シンプソン(チップ・ガナッシ)
- ロバート・シュワルツマン(プレマ・レーシング)
- アレキサンダー・ロッシ(エド・カーペンター)
- ライアン・ハンター=レイ(DRRキュージック・モータースポーツ)
- ジャック・ハーヴィー(DRRキュージック・モータースポーツ)
- クリスチャン・ルンガー(マクラーレン)
- マーカス・アームストロング(メイヤー・シャンク)
- グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)
- ノーラン・シーゲル(マクラーレン)
- コナー・デイリー(フンコス・ホリンジャー・レーシング)
- フェリックス・ローゼンクヴィスト(メイヤー・シャンク)
- スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)
- コルトン・ハータ(アンドレッティ)
- デイビッド・マルーカス(A.J.フォイト)
- サンティノ・フェルッチ(A.J.フォイト)
- ウィル・パワー(ペンスキー)
- カイル・ラーソン(マクラーレン)
- エリオ・カストロネベス(メイヤー・シャンク)
- 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)
- エド・カーペンター(エド・カーペンター)
- マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ)
- ジェイコブ・エイベル(デイル・コイン)
- アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)
- ルイス・フォルター(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)
- スコット・マクラフリン(ペンスキー)
- スティング・レイ・ロブ(フンコス・ホリンジャー・レーシング)
- クリスチャン・ラスムッセン(エド・カーペンター)
- カイル・カークウッド(アンドレッティ)
- デブリン・デフランチェスコ(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)
- カラム・アイロット(プレマ・レーシング)
- ジョセフ・ニューガーデン(ペンスキー)
- リーナス・ヴィーケイ(デイル・コイン)
Courtesy Of Penske Entertainment
インディアナポリス・モーター・スピードウェイを走行する佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、2025年5月14日第109回インディ500プラクティス2日目