2024年インディ500 予選1結果:佐藤琢磨、RLL勢で唯一TOP12進出!ペンスキー最前列独占へ
第108回インディ500の予選1日目のセッションが現地2024年5月18日(土)に行われ、ウィル・パワー(ペンスキー)が4周平均233.758mphを刻んでトップに立った。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は9番手で翌日の”トップ12予選”進出を決めた。
ベンチマークを刻んだ2度のシリーズチャンピオンにして2018年の500ウィナーでもあるパワーに続いたのはスコット・マクラフリンとジョセフ・ニューガーデン。トップ3はチーム・ペンスキー勢が独占した。
34台中26番目の出走となった佐藤琢磨は、1回目のアテンプトで232.140mphを刻んで暫定9番手をマーク。その後、一旦12番手にまで後退するも、レーン2からの最アテンプトで232.473mphに更新して再び9番手につけた。
Pos. | Driver | Speed | Gap |
---|---|---|---|
1 | ウィル・パワー チーム・ペンスキー |
233.758 mi/h 376.197 km/h |
0.000 mi/h 0.000 km/h |
2 | スコット・マクラフリン チーム・ペンスキー |
233.332 mi/h 375.511 km/h |
0.426 mi/h 0.686 km/h |
3 | ジョセフ・ニューガーデン チーム・ペンスキー |
233.293 mi/h 375.449 km/h |
0.465 mi/h 0.748 km/h |
4 | アレキサンダー・ロッシ マクラーレン |
233.069 mi/h 375.088 km/h |
0.689 mi/h 1.109 km/h |
5 | カイル・カークウッド アンドレッティ |
232.764 mi/h 374.597 km/h |
0.994 mi/h 1.600 km/h |
6 | カイル・ラーソン マクラーレン |
232.563 mi/h 374.274 km/h |
1.195 mi/h 1.923 km/h |
7 | フェリックス・ローゼンクヴィスト メイヤー・シャンク |
232.547 mi/h 374.248 km/h |
1.211 mi/h 1.949 km/h |
8 | サンティノ・フェルッチ A.J.フォイト |
232.496 mi/h 374.166 km/h |
1.262 mi/h 2.031 km/h |
9 | 佐藤琢磨 RLL |
232.473 mi/h 374.129 km/h |
1.285 mi/h 2.068 km/h |
10 | パトリシオ・オワード マクラーレン |
232.434 mi/h 374.066 km/h |
1.324 mi/h 2.131 km/h |
11 | リーナス・ヴィーケイ エド・カーペンター |
232.419 mi/h 374.042 km/h |
1.339 mi/h 2.155 km/h |
12 | ライアン・ハンター=レイ キュージック |
232.385 mi/h 373.987 km/h |
1.373 mi/h 2.210 km/h |
13 | コルトン・ハータ アンドレッティ |
232.316 mi/h 373.876 km/h |
1.442 mi/h 2.321 km/h |
14 | アレックス・パロウ チップ・ガナッシ |
232.306 mi/h 373.86 km/h |
1.452 mi/h 2.337 km/h |
15 | カラム・アイロット マクラーレン |
232.23 mi/h 373.738 km/h |
1.528 mi/h 2.459 km/h |
16 | マーカス・アームストロング チップ・ガナッシ |
232.183 mi/h 373.662 km/h |
1.575 mi/h 2.535 km/h |
17 | エド・カーペンター エド・カーペンター |
232.017 mi/h 373.395 km/h |
1.741 mi/h 2.802 km/h |
18 | キフィン・シンプソン チップ・ガナッシ |
231.948 mi/h 373.284 km/h |
1.810 mi/h 2.913 km/h |
19 | マルコ・アンドレッティ アンドレッティ |
231.89 mi/h 373.191 km/h |
1.868 mi/h 3.006 km/h |
20 | エリオ・カストロネベス メイヤー・シャンク |
231.871 mi/h 373.16 km/h |
1.887 mi/h 3.037 km/h |
21 | スコット・ディクソン チップ・ガナッシ |
231.851 mi/h 373.128 km/h |
1.907 mi/h 3.069 km/h |
22 | アグースティン・カナピーノ フンコス・ホリンジャー |
231.847 mi/h 373.122 km/h |
1.911 mi/h 3.075 km/h |
23 | スティング・レイ・ロブ A.J.フォイト |
231.826 mi/h 373.088 km/h |
1.932 mi/h 3.109 km/h |
24 | クリスチャン・ラスムッセン エド・カーペンター |
231.682 mi/h 372.856 km/h |
2.076 mi/h 3.341 km/h |
25 | トム・ブロンクビスト メイヤー・シャンク |
231.578 mi/h 372.689 km/h |
2.180 mi/h 3.508 km/h |
26 | ロマン・グロージャン フンコス・ホリンジャー |
231.514 mi/h 372.586 km/h |
2.244 mi/h 3.611 km/h |
27 | リーヌス・ルンドクヴィスト チップ・ガナッシ |
231.506 mi/h 372.573 km/h |
2.252 mi/h 3.624 km/h |
28 | クリスチャン・ルンガー RLL |
231.465 mi/h 372.507 km/h |
2.293 mi/h 3.690 km/h |
29 | コナー・デイリー キュージック |
231.243 mi/h 372.15 km/h |
2.515 mi/h 4.047 km/h |
30 | ピエトロ・フィッティパルディ RLL |
231.1 mi/h 371.919 km/h |
2.658 mi/h 4.278 km/h |
31 | キャサリン・レッグ デイル・コイン |
230.83 mi/h 371.485 km/h |
2.928 mi/h 4.712 km/h |
32 | マーカス・エリクソン アンドレッティ |
230.765 mi/h 371.38 km/h |
2.993 mi/h 4.817 km/h |
33 | グレアム・レイホール RLL |
230.685 mi/h 371.252 km/h |
3.073 mi/h 4.945 km/h |
34 | ノーラン・シーゲル デイル・コイン |
228.841 mi/h 368.284 km/h |
4.917 mi/h 7.913 km/h |
この日を以て、13~39番グリッドは決定した。2022年の500ウィナーであるマーカス・エリクソン(アンドレッティ)、キャサリン・レッグ(デイル・コイン)、グレアム・レイホール(RLL)、そしてルーキーのノーラン・シーゲル(デイル・コイン)の4名は、日曜の”ラストチャンス予選”で31~33番の残り3つのグリッドを懸けて争う。
トップ3ドライバーは全員、路面温度と気温が最も涼しかったセッション冒頭の1時間にアテンプトを行い、その1ランで順位を確定させた。くじによる予選出走順の恩恵があった事は疑いない。
パワーはこれを認めつつも、4番手を記録したアレキサンダー・ロッシ(マクラーレン)に触れ、「オール・ペンスキーのフロントロウを崩す可能性があるのはロッシだと思うけど、僕ら(ペンスキー)の誰かがポールを取るんじゃないかと思ってる」と述べ、2日目に向けて自信を示した。
トップ12の内の9台がシボレーエンジン勢と、ホンダ勢は苦戦を強いられた。ホンダ最上位はカイル・カークウッド(アンドレッティ)の5番手で、これに7番手のフェリックス・ローゼンクヴィスト(メイヤー・シャンク)と9番手の佐藤琢磨が続いた。
4台体制の強豪チップ・ガナッシ・レーシング勢は、昨年の500ポールシッター、アレックス・パロウが刻んだ14番手が最上位と、誰一人としてトップ12に進めなかった。
予選2日目の日曜には予選落ちを決するラストチャンス予選、トップ12予選、そしてポールを争うファスト6の各セッションが行われる。日本では19日(日)28時より「スカパー!番組配信」でライブストリーミングされる。視聴にはスカパー!との契約が必要となる。視聴料金は1,320円/月(税込)。