インディ500:佐藤琢磨「厳しい予選」を覚悟、問題を抱えプログラム妥協…予選シムは未完
レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)勢最上位となるシングルラップ・チャート9番手を刻んだ17日(金)のファストフライデーを経て佐藤琢磨は、第108回インディ500予選が「チャレンジング」なものになると認めた。
シングルラップではコルトン・ハータ(アンドレッティ)が最速を刻んだが、予選シミュレーションとしての4周平均ラップでは、ディフェンディング500王者のジョセフ・ニューガーデンが平均234.063mphを記録してトップに立ち、ペンスキー勢がトップ3を独占。アレクサンダー・ロッシとパトリシオ・オワードのマクラーレン勢を抑えた。
1周目に232.388mph、2周目に233.139mphをマークした後、予選シムを途中で切り上げた佐藤琢磨は「セッションの出だしは期待していたほどスムーズにいきませんでした」と1日を振り返った。
「幾つか問題があったため、本格的にプログラムに取り組めたのは半日を過ぎてからで、最終的には時間切れになってしまいました」
「幾らかスピードを見つけられたのは良かったのですが、4周をフルに走り切れなかったため、明日はチャレンジングな日になると思います」
「明日は今日より少し暖かくなりそうですが、4台のデータをすべて集めて、明日に向けてまとめ上げなければなりません」
他のRLL勢のシングルチャートはクリスチャン・ルンガーが18番手、ピエトロ・フィッティパルディが29番手、グラハム・レイホールが30番手という結果だった。
昨年の500予選でバンプアウトを喫したレイホールは、この日の暑いコンディションに苦戦したと認め、トップ15に入るためにはあと1mphを見つけ出す必要があるとの考えを示した。
イベント5日目となる18日(土)は現地午前8時30分から9時30分までのプラクティスに続き、11時から17時50分まで予選が行われる。13~30番グリッドは土曜に決定される。日曜には予選落ちを決するラストロー・シュートアウト、トップ12、ファスト6の各予選セッションが行われる。