2023年インディ500予選:出走順とフォーマット、佐藤琢磨は後手に…
5月20日(土)と21日(日)にインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われる2023年インディ500予選では、34台のマシンが33のスターティング・グリッドをかけて競い合う事になる。つまり1台は予選落ちを喫する。
インディ500の予選はインディカー・シリーズの他のイベントとは異なり、4セッションに分けての段階的かつ独特なフォーマットで行われる。
予選1日目
全車が参加し、最終的に13~30グリッドが決する予選1日目のセッションは、21日(土)の現地午前11時から17時50分にかけて行われる。日本では日本時間21日(日)0時30分から「スカパー!番組配信」でライブストリーミングされる。
まずはファストフライデーの夕方に行われたくじ引きによる順番に従って、全車が少なくとも1回のアテンプト(計測ラップ)を行う。インディ500の予選では、4周連続で走行を行い、その平均スピードを競う。
一巡した後、各車は再アテンプトするかどうかを決め、次の2つのレーンの内のいずれかに並ぶ。
- レーン1:計測済みのタイムを放棄する代わりに、レーン2に優先してコースに出ることができる。優先レーンとも呼ばれる。
- レーン2:計測済みのタイムを維持することができるが、レーン1が空になるまでコースに出ることができない
予選2日目
初日の予選を経てグリッドが未定の16台が2日目のセッションに臨む。日本では22日(日)3時から「スカパー!番組配信」でライブストリーミングされる。
トップ12予選 – 現地14~15時
初日予選の上位12台は「トップ12予選」に挑戦する。土曜のタイムに基づき、遅い方から順にアテンプトを行う。計測チャンスは1回のみ。
上位6台はポールポジションを争う「ファスト6」に進む。7~12番グリッドが決定する。
ラストチャンス予選 – 現地16~17時
初日予選の下位4台は最終3つのグリッド(31~33番グリッド)を巡り競い合う。最も遅い車両はインディ500の出走権利を得ることができず、予選落ち=バンプアウトとなる。
一巡した後は時間目一杯、何度でもアテンプトすることができるが、アテンプトの度に計測済みタイムは抹消される。
ファスト6 – 現地17時15分~17時45分
「トップ12予選」の上位6台によりポールポジションを争う。アテンプトは「トップ12予選」の遅い順に行われる。計測チャンスは1回のみ。
19日(金)のファストフライデーでは、各車の4周平均速度が昨年より概ね5km/hほど増加していた。スコット・ディクソンが昨年の予選で記録した1996年以降としての史上最速アベレージラップ(234.046mph)の更新はほぼ確実な流れだ。
予選1出走順
3回のプラクティスの内、2回で最速を刻んだ佐藤琢磨(チップ・ガナッシ)は不運にも25番目のアテンプトとなった。佐藤琢磨は「条件を受け入れベストを尽くすしかない」と語る。
むろん当日のコンディション次第ではあるが、例年、セッション開始と共に気温と路面温度が上昇していくため、出走順は早い方が有利な傾向にある。終日に渡って雲が広がれば、出走順序の影響は少なくなる。
何にせよ、まずは何としてもトップ12に駒を進め、ポール争いに向けて2日目に望みをつなぎたいところだ。
- ライアン・ハンター=レイ
- コルトン・ハータ
- ウィル・パワー
- エリオ・カストロネベス
- マルコ・アンドレッティ
- マーカス・エリクソン
- クリスチャン・ルンガー
- アレクサンダー・ロッシ
- スコット・ディクソン
- シモン・パジェノー
- ベンジャミン・ペダーセン
- スティング・レイ・ロブ
- フェリックス・ローゼンクビスト
- トニー・カナーン
- エド・カーペンター
- RCエナーソン
- ジャック・ハーヴィー
- コナー・デイリー
- デブリン・デフランチェスコ
- グラハム・レイホール
- リーナス・ヴィーケイ
- パトリシオ・オワード
- カラム・アイロット
- ステファン・ウィルソン
- 佐藤琢磨
- デイビッド・マルーカス
- サンティノ・フェルッチ
- アレックス・パロウ
- ロマン・グロージャン
- カイル・カークウッド
- キャサリン・レッグ
- スコット・マクラフリン
- アグースティン・カナピーノ
- ジョセフ・ニューガーデン