バーレーン・インターナショナル・サーキットでレッドブルRB18をドライブするセルジオ・ペレス、2022年3月12日F1バーレーンテスト
Courtesy Of Red Bull Content Pool

2022年F1バーレーンテストまとめ:チーム・ドライバー別最速タイムと総周回数の比較

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3月20日の開幕戦に向けて行われた公式プレシーズンテストの全日程が3月12日に終了した。2022年シーズンの行方を占う第2回プレシーズン・バーレーンテストのチーム別及びドライバー別の総合ラップタイムとチーム別総周回数をまとめる。

安定した気候が強みのバーレーンでの3日間に渡るテストでは、毎日、現地14時からの1時間のランチブレイクを挟み、午前と午後に各々4時間のセッションが設けられた。22~39度と、3日間を通してバルセロナより気温は高く、路面温度は26~48度と大きく変化した。

ドライバー別最速タイム

今季最後のプレシーズンテストで最も速かったのはマックス・フェルスタッペン。新型サイドポッドを含む一連のアップグレード・パッケージが投入されたRB18は、土曜最終セッションの終了間際にC5ソフトコンパウンドで1分31秒720を記録した。

レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコ、クリスチャン・ホーナー代表、マックス・フェルスタッペン、2022年3月11日F1バーレーンテストCourtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコ、クリスチャン・ホーナー代表、マックス・フェルスタッペン、2022年3月11日F1バーレーンテスト

C4コンパウンド最上位はミック・シューマッハ。フェルスタッペンからコンマ5秒落ちの総合2番手タイムを刻んだ。ただしこれは最終日の公式セッション後に行われた特別枠での計測タイムで、気温・路面温度共に低く、より理想的なコンディションに近かった事に留意が必要だ。

C3最上位はバルテリ・ボッタス。信頼性トラブルで影に隠れがちなアルファロメオC42のポテンシャルの一端を披露した。

2022F1バーレーンテスト ドライバー別最速タイム
順位 ドライバー チーム テスト日 タイム タイヤ
1 マックス・フェルスタッペン レッドブル 3日目 1:31.720 C5
2 ミック・シューマッハ ハース 3日目 1:32.241 0.521 C4
3 シャルル・ルクレール フェラーリ 3日目 1:32.415 0.695 C4
4 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ 3日目 1:32.698 0.978 C4
5 ジョージ・ラッセル メルセデス 3日目 1:32.759 1.039 C5
6 バルテリ・ボッタス アルファロメオ 3日目 1:32.985 1.265 C3
7 角田裕毅 アルファタウリ 3日目 1:33.002 1.282 C5
8 セルジオ・ペレス レッドブル 3日目 1:33.105 1.385 C4
9 ランド・ノリス マクラーレン 3日目 1:33.191 1.471 C2
10 ケビン・マグヌッセン ハース 2日目 1:33.207 1.487 C4
11 カルロス・サインツ フェラーリ 2日目 1:33.532 1.812 C4
12 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン 3日目 1:33.821 2.101 C4
13 ピエール・ガスリー アルファタウリ 1日目 1:33.902 2.182 C5
14 周冠宇 アルファロメオ 3日目 1:33.959 2.239 C4
15 ランス・ストロール アストンマーチン 2日目 1:34.064 2.344 C4
16 ルイス・ハミルトン メルセデス 2日目 1:34.141 2.421 C5
17 エステバン・オコン アルピーヌ 2日目 1:34.276 2.556 C4
18 アレックス・アルボン ウィリアムズ 1日目 1:35.070 3.350 C4
19 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ 3日目 1:35.634 3.914 C3
20 ピエトロ・フィッティパルディ ハース 1日目 1:37.422 5.702 C2

チーム別最速タイム

フェルナンド・アロンソ駆るアルピーヌA522ピンクバージョンのリアディフューザーとビームウイング、2022年3月12日F1バーレーンテストCourtesy Of Alpine Racing

フェルナンド・アロンソ駆るアルピーヌA522ピンクバージョンのリアディフューザーとビームウイング、2022年3月12日F1バーレーンテスト

ウィリアムズ以外の全車が最終3日目にファステストを残した。搭載燃料量、プログラム、コンパウンドが異るため一概には言えないが、4番手アルピーヌ(フェルナンド・アロンソ)から7番手アルファタウリ(角田裕毅)までは0.305秒と接近。ミッドフィールド争いは今季も熾烈なものになるかもしれない。

現時点での優勝争いは不可能と主張するメルセデスは、同じC5で計測した最速レッドブルから1秒遅れの5番手という結果だった。

2022F1バーレーンテスト チーム別最速タイム
順位 チーム ドライバー テスト日 タイム
1 レッドブル マックス・フェルスタッペン 3日目 1:31.720
2 ハース ミック・シューマッハ 3日目 1:32.241 0.521
3 フェラーリ シャルル・ルクレール 3日目 1:32.415 0.695
4 アルピーヌ フェルナンド・アロンソ 3日目 1:32.698 0.978
5 メルセデス ジョージ・ラッセル 3日目 1:32.759 1.039
6 アルファロメオ バルテリ・ボッタス 3日目 1:32.985 1.265
7 アルファタウリ 角田裕毅 3日目 1:33.003 1.283
8 マクラーレン ランド・ノリス 3日目 1:33.191 1.471
9 アストンマーチン セバスチャン・ベッテル 3日目 1:33.821 2.101
10 ウィリアムズ アレックス・アルボン 1日目 1:35.070 3.350

チーム別総周回数

メルセデスW13をドライブするジョージ・ラッセル、2022年3月12日F1バーレーンテストCourtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

メルセデスW13をドライブするジョージ・ラッセル、2022年3月12日F1バーレーンテスト

ポーパシングに苦しみ続けるメルセデスが全車最多となる385周を走り込み、これにアルファタウリが14ラップ差で続いた。

マクラーレンは3日間に渡ってブレーキトラブルに見舞われ200周と、メルセデスの半分近くに留まった。

2022F1バーレーンテスト チーム別総周回数
順位 チーム 周回数
1 メルセデス 385
2 アルファタウリ 371 14
3 フェラーリ 349 36
4 アルファロメオ 343 42
5 アストンマーチン 339 46
6 レッドブル 320 65
7 アルピーヌ 299 86
8 ウィリアムズ 258 127
9 ハース 240 145
10 マクラーレン 200 185