2022年F1バーレーンテストまとめ:チーム・ドライバー別最速タイムと総周回数の比較
3月20日の開幕戦に向けて行われた公式プレシーズンテストの全日程が3月12日に終了した。2022年シーズンの行方を占う第2回プレシーズン・バーレーンテストのチーム別及びドライバー別の総合ラップタイムとチーム別総周回数をまとめる。
安定した気候が強みのバーレーンでの3日間に渡るテストでは、毎日、現地14時からの1時間のランチブレイクを挟み、午前と午後に各々4時間のセッションが設けられた。22~39度と、3日間を通してバルセロナより気温は高く、路面温度は26~48度と大きく変化した。
ドライバー別最速タイム
今季最後のプレシーズンテストで最も速かったのはマックス・フェルスタッペン。新型サイドポッドを含む一連のアップグレード・パッケージが投入されたRB18は、土曜最終セッションの終了間際にC5ソフトコンパウンドで1分31秒720を記録した。
C4コンパウンド最上位はミック・シューマッハ。フェルスタッペンからコンマ5秒落ちの総合2番手タイムを刻んだ。ただしこれは最終日の公式セッション後に行われた特別枠での計測タイムで、気温・路面温度共に低く、より理想的なコンディションに近かった事に留意が必要だ。
C3最上位はバルテリ・ボッタス。信頼性トラブルで影に隠れがちなアルファロメオC42のポテンシャルの一端を披露した。
順位 | ドライバー | チーム | テスト日 | タイム | 差 | タイヤ |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | フェルスタッペン | レッドブル | 3日目 | 1:31.720 | – | C5 |
2 | シューマッハ | ハース | 3日目 | 1:32.241 | 0.521 | C4 |
3 | ルクレール | フェラーリ | 3日目 | 1:32.415 | 0.695 | C4 |
4 | アロンソ | アルピーヌ | 3日目 | 1:32.698 | 0.978 | C4 |
5 | ラッセル | メルセデス | 3日目 | 1:32.759 | 1.039 | C5 |
6 | ボッタス | アルファロメオ | 3日目 | 1:32.985 | 1.265 | C3 |
7 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 3日目 | 1:33.002 | 1.282 | C5 |
8 | ペレス | レッドブル | 3日目 | 1:33.105 | 1.385 | C4 |
9 | ノリス | マクラーレン | 3日目 | 1:33.191 | 1.471 | C2 |
10 | マグヌッセン | ハース | 2日目 | 1:33.207 | 1.487 | C4 |
11 | サインツ | フェラーリ | 2日目 | 1:33.532 | 1.812 | C4 |
12 | ベッテル | アストンマーチン | 3日目 | 1:33.821 | 2.101 | C4 |
13 | ガスリー | アルファタウリ | 1日目 | 1:33.902 | 2.182 | C5 |
14 | 周冠宇 | アルファロメオ | 3日目 | 1:33.959 | 2.239 | C4 |
15 | ストロール | アストンマーチン | 2日目 | 1:34.064 | 2.344 | C4 |
16 | ハミルトン | メルセデス | 2日目 | 1:34.141 | 2.421 | C5 |
17 | オコン | アルピーヌ | 2日目 | 1:34.276 | 2.556 | C4 |
18 | アルボン | ウィリアムズ | 1日目 | 1:35.070 | 3.350 | C4 |
19 | ラティフィ | ウィリアムズ | 3日目 | 1:35.634 | 3.914 | C3 |
20 | フィッティパルディ | ハース | 1日目 | 1:37.422 | 5.702 | C2 |
チーム別最速タイム
ウィリアムズ以外の全車が最終3日目にファステストを残した。搭載燃料量、プログラム、コンパウンドが異るため一概には言えないが、4番手アルピーヌ(フェルナンド・アロンソ)から7番手アルファタウリ(角田裕毅)までは0.305秒と接近。ミッドフィールド争いは今季も熾烈なものになるかもしれない。
現時点での優勝争いは不可能と主張するメルセデスは、同じC5で計測した最速レッドブルから1秒遅れの5番手という結果だった。
順位 | チーム | ドライバー | テスト日 | タイム | 差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | レッドブル | フェルスタッペン | 3日目 | 1:31.720 | – |
2 | ハース | シューマッハ | 3日目 | 1:32.241 | 0.521 |
3 | フェラーリ | ルクレール | 3日目 | 1:32.415 | 0.695 |
4 | アルピーヌ | アロンソ | 3日目 | 1:32.698 | 0.978 |
5 | メルセデス | ラッセル | 3日目 | 1:32.759 | 1.039 |
6 | アルファロメオ | ボッタス | 3日目 | 1:32.985 | 1.265 |
7 | アルファタウリ | 角田裕毅 | 3日目 | 1:33.003 | 1.283 |
8 | マクラーレン | ノリス | 3日目 | 1:33.191 | 1.471 |
9 | アストンマーチン | ベッテル | 3日目 | 1:33.821 | 2.101 |
10 | ウィリアムズ | アルボン | 1日目 | 1:35.070 | 3.350 |
チーム別総周回数
ポーパシングに苦しみ続けるメルセデスが全車最多となる385周を走り込み、これにアルファタウリが14ラップ差で続いた。
マクラーレンは3日間に渡ってブレーキトラブルに見舞われ200周と、メルセデスの半分近くに留まった。
順位 | チーム | 周回数 | 差 |
---|---|---|---|
1 | メルセデス | 385 | ー |
2 | アルファタウリ | 371 | 14 |
3 | フェラーリ | 349 | 36 |
4 | アルファロメオ | 343 | 42 |
5 | アストンマーチン | 339 | 46 |
6 | レッドブル | 320 | 65 |
7 | アルピーヌ | 299 | 86 |
8 | ウィリアムズ | 258 | 127 |
9 | ハース | 240 | 145 |
10 | マクラーレン | 200 | 185 |