2018年 デイトナ24時間レース結果:キャデラック2連覇、アロンソ23号車はトラブル続出で総合38位に沈む
フェルナンド・アロンソとランス・ストロールの二人の現役F1ドライバーが参戦した2018年のデイトナ24時間レースは、マスタング・サンプリングのキャデラック5号車(ジョアン・バルボーザ、フェリペ・アボークァキ、クリスチャン・フィッティパルディ)が総合トップでチェッカーを受け優勝、キャデラック勢として2連覇を果たした。耐久レースの宿命故に、ライバル勢がアクシデントやマシン故障で苦しむ中、5号車は一貫してレースをリードした。
総合2位にはウェーレン・エンジニアリングのキャデラック31号車(フェリペ・ナッセ、エリック・カラン、マイク・コンウェイ、スチュアート・ミドルトン)が続き、キャデラック勢が1-2の栄光を飾った。総合3位はコア・オートスポーツのオレカLMP2 54号車(ジョナサン・ベネット、ロマン・デュマ、コリン・ブラウン、ロイック・デュバル)、表彰台の3台は同一周回でのチェッカー、激しい接戦となった。
アロンソの駆ったユナイテッド・オートスポーツ23号車(アロンソ、フィル・ハンソン、ランド・ノリス)は、プロトタイプクラス13位総合38位に終わった。最後のスティントを終えたアロンソは「素晴らしい経験だったし、本当に多くの事を学んだ。フォローしてくれた皆に感謝している」と述べた。アロンソは今回の結果を踏まえてルマン24時間レースへの参戦を評価する。
同じくユナイテッド・オートスポーツの32号車(ブルーノ・セナ、ヒューゴ・デ・サーデリア、ウィル・オーウェン、ポール・ディ・レスタ)は、表彰台まで後一歩の総合4位でレースを終えた。ストロールのジャッキー・チェンDCR オレカLMP2の37号車(ロビン・フラインツ、フェリックス・ローゼン・クビスト、ランス・ストロール、ダニエル・ジュンカデラ)はクラス11位総合15位となった。
世界3大耐久レースの一つに数えられる2018年のIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ開幕「デイトナ24時間レース」は、1月25日から28日にかけてデイトナ・インターナショナル・スピードウェイにて開催され、プロトタイプクラス(P)が20台、GTルマンクラス(GTLM)が9台、GTデイトナクラス(GTD)が21台の計50台が参戦した。
レースは気温21度のドライコンディションでスタート。予選13番手のアロンソ(ユナイテッド・オートスポーツ)は3度のピットストップを終えて10番手でフィル・ハンソンにバトンタッチ。ランス・ストロールの37号車はロビン・フラインスが第一スティントを担当、9番手でフェリックス・ローゼンクビストに交代と、堅実なスタートを切った。
10時間20分が経過したコーション後のリスタート、アロンソは2台を抜き去り5番手までポジション上げるも、その直後にブレーキトラブルで30分近くガレージイン。23号車はハーフウェイ前に戦線離脱を強いられ、その後もクラッチトラブルに悩まされるなど信頼性に苦しんだ。50%消化時点では、キャデラック2台とアキュラ2台がトップ4争いを繰り広げていたが、その後アクシデントが2台を襲った。
アキュラ・ペンスキーの7号車(エリオ・カストロネベス、リッキー・テイラー、グラハム・レイホール)とウェーレン・キャデラックの31号車が接触、31号車は大事を逃れ総合2位で終えたものの、7号車はピットインを強いられトップ争いから脱落した。
日本勢は難しいレースを強いられ残念な結果に終わった。マツダチーム・ヨーストのRT24-P 77号車は電気系統のトラブルに、55号車はエキゾーストからの出火に見舞われ2台がリタイヤ。昨年に引き続き完走叶わずレースを終えた。ニッサンDPiの2台も完走出来ずにデイトナを去った。一時はトップ争いを演じたホンダ・アキュラ勢は7号車が総合9位、6号車が総合10位という結果だった。
GTLMクラスは67号車フォードGT、GTDクラスは11号車ランボルギーニ・ウラカンGT3が制した。
プロトタイプ 決勝結果
POS | DRIVERS | TEAM | LAP |
---|---|---|---|
1 | ジョアン・バルボーザ フェリペ・アボークァキ クリスチャン・フィッティパルディ |
Mustang Sampling キャデラックDPi |
808 |
2 | マイク・コンウェイ フェリペ・ナスル エリック・カラン スチュワート・ミドルトン |
Whelen Engineering キャデラックDPi |
808 |
3 | ジョナサン・ベネット ロマン・デュマ コリン・ブラウン ロイック・デュバル |
CORE autosport オレカLMP2 |
808 |
4 | ブルーノ・セナ ヒューゴ・デ・サーデリア ウィル・オーウェン ポール・ディ・レスタ |
United Autosports リジェLMP2 |
804 |
5 | アレックス・ブランドル アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ フェルディナント・ズヴォニミル・ハプスブルク=ロートリンゲン ホーピン・タン |
ジャッキー・チェンDCR オレカLMP2 |
804 |
6 | ロバート・アーロン シモン・トルマー オースティン・シンドリック デブリン・デフランセスコ |
JDC-Miller Motorsports オレカLMP2 |
798 |
7 | ミーシャ・ゴックベルグ グスターボ・メネーゼス ステファン・シンプソン クリス・ミラー |
JDC-Miller Motorsports オレカLMP2 |
798 |
8 | パトリシオ・オワード ジェームス・フレンチ ケイル・マッソン |
Performance Tech Motorsports オレカLMP2 |
796 |
9 | グラハム・レイホール リッキー・テイラー エリオ・カストロネベス |
Team Penske アキュラDPi |
793 |
10 | シモン・パジェノー ファン・パブロ・モントーヤ デイン・キャメロン |
Team Penske アキュラDPi |
793 |
11 | ロビン・フラインツ フェリックス・ローゼン・クビスト ランス・ストロール ダニエル・ジュンカデラ |
ジャッキー・チェンDCR オレカLMP2 |
777 |
12 | セバスチャン・サーベドラ ロベルト・ゴンザレス グスターボ・ヤカマン ニコラス・ボール |
AFS/PR1 Mathiasen Motorsports リジェLMP2 |
771 |
13 | フェルナンド・アロンソ フィル・ハンソン ランド・ノリス |
United Autosports リジェLMP2 |
771 |
14 | エリック・ラックス マルク・ドラムライト アレックス・ポーポウ |
BAR1 Motorsports Multimatic/Riley LMP2 |
642 |
15 | ライアン・ハンター=レイ レンガー・バン・ダル・ゾンデ ジョーダン・テイラー |
コニカミノルタ DPi-V.R キャデラックDPi |
555 |
16 | ジョナサン・ボマリート スペンサー・ピゴット ハリー・ティンクネル |
Mazda Team Joest マツダDPi |
541 |
17 | レネ・ラースト トリスタン・ヌネス オリバー・ジャービス |
Mazda Team Joest マツダDPi |
530 |
18 | ニコラ・ラピエール ヨハネス・ヴァン・オーファベック ピッポ・デラーニ |
Tequila Patron ESM 日産DPi |
438 |
19 | スコット・シャープ オリヴィエ・プラ ライアン・ダルジール |
Tequila Patron ESM 日産DPi |
338 |
20 | トリスタン・ボーティエ マット・マクマリー エドワード・チーバー |
Spirit of Daytona キャデラックDPi |
291 |