
9台DNFの波乱、フェルスタッペン連勝。初周からSC、最終周には同士討ち / F1シンガポールGP 2026《スプリント》結果と詳報
2026年F1第17戦シンガポールGPのスプリントレースが10月10日(土)、マリーナベイ市街地コースで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)がポール・トゥ・ウインを飾った。2位のルイス・ハミルトン(フェラーリ)は2.591秒差、3位のシャルル・ルクレール(フェラーリ)は16.871秒差で続いた。
豪雨によって開始が30分遅れたレースは、9台がリタイヤする波乱の20周となった。ジョージ・ラッセル(メルセデス)はスタートで首位を奪いながらも1周目にクラッシュ。最終周には4、5番手を走行していたマクラーレン勢が同士討ちを喫し、ポイント圏内の順位は大きく入れ替わった。
豪雨で30分遅延、全車インター装着
開始まで10分強となったところでコースの一部に激しい雨が降り始め、国際自動車連盟(FIA)はメディカルカーを送り出して路面状況を確認した。マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われた前戦バーレーンGPも、雷雨とソフトウェアのバグの影響で決勝の開始が遅れており、スタート遅延は2レース連続となった。
各車はセーフティーカー(SC)先導下で2周のフォーメーションラップを行った後、スタンディングスタートで発進。全車がインターミディエイトタイヤを装着したが、レース中に目立った降雨はなかった。
コース全体が濡れていたわけではなく、リアム・ローソン(レーシング・ブルズ)はフォーメーションラップ中、ターン13付近は完全にドライだと報告した。乾いた路面ではインターミディエイトタイヤの摩耗が急速に進むため、レース中には意図的にラインを外れて走行するマシンもみられた。
首位ラッセルが1周目にクラッシュ
2番グリッドのラッセルは、ターン1までの短い距離でフェルスタッペンを交わしてトップに浮上した。だが、その周の最終コーナーの立ち上がりで右リアを縁石に乗せてコントロールを失い、ピットウォールに衝突。早々にレースを終えた。
フェルスタッペンはこれで先頭に戻り、前戦バーレーンGPの決勝に続いて2レース連続のトップチェッカーを受けた。それでも、日曜日に向けてはスタートの改善を求めた。
「スタートはまたひどかった。間違いなく改善しなきゃいけない。明日もあんなことになったら、何かとんでもないことが起きない限り、その時点でレースは終わりだ」とフェルスタッペンは語った。
「理想的ではなかったけど、ジョージ(ラッセル)に最終コーナーの立ち上がりで起きたことには、少し助けられた。その後は落ち着いてレースをコントロールしようと思った。ここでは追い抜けないし、特にこのコンディションでインターミディエイトを履いていたら、なおさらだからね。スプリントで勝ててうれしいけど、僕が勝ちたいのは今日じゃなくて明日のレースだ」
Courtesy Of Red Bull Content Pool
スプリントでの優勝を経てパルクフェルメで自身のRB22と大型スクリーンを背に歩くマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2026年10月10日(土) F1シンガポールGP(マリーナベイ市街地コース)
マクラーレン、最終周に大量失点
オスカー・ピアストリが4番手、ランド・ノリスが5番手を走行していたマクラーレンは、最終20周目に衝撃的な同士討ちを演じた。ノリスがイン側に飛び込み、左フロントがアウト側のピアストリの右リアに接触。2台ともスピンし、ピアストリはコース上で停止した。
ノリスは走行を続け、8位で1ポイントを獲得した。4、5位なら計9ポイントを得られたものの、結果はわずか1ポイント。コンストラクターズ選手権でレッドブルが迫る中、痛恨の結末となった。
この接触でアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は4位に繰り上がった。5位ローソン、6位オリバー・ベアマン(ハース)、7位ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)までがポイントを獲得。9位ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、10位エステバン・オコン(ハース)がトップ10を締めくくった。
アロンソ11位、ストロールは接触脱落
アストンマーティン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、相次ぐ混乱を切り抜けて15番グリッドから11位でフィニッシュ。ポイントには届かなかった。
ランス・ストロールは1周目、ターン16へのアプローチでセルジオ・ペレス(キャデラック)と接触した。アウト側から被せたストロールと、進路を譲らなかったペレスがクラッシュし、ストロールはその場でリタイヤした。
ペレスはピットに戻ってフロントウイングを交換したが、レースへの復帰はかなわなかった。ラッセルのクラッシュとこの接触によって、序盤からSCが導入された。
SC走行中も脱落続出、再開後にもクラッシュ
SCラップ中には、アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)が技術的なトラブルとみられる問題でターン5にマシンを止め、リタイヤを余儀なくされた。フランコ・コラピント(アルピーヌ)もコース上で停止し、さらに2台が脱落した。
アーヴィッド・リンブラッド(レーシング・ブルズ)も単独スピンを喫した。隊列に復帰する際にコースを逆走し、最後尾に転落。最終的に13位で完走した。
7周目にレースが再開されると、ガブリエル・ボルトレート(アウディ)とバルテリ・ボッタス(キャデラック)がターン16で接触。ともにその周の終わりにピットに入り、リタイヤした。
アレックス・アルボン(ウィリアムズ)もこの場面でピットに入り、タイヤを交換して復帰した。接触への関与は明確ではないが、マシンのダメージが響き、14周目にガレージへ戻ってリタイヤを余儀なくされた。
チームメイトのカルロス・サインツは、パルクフェルメ下でサスペンションのセットアップを変更したため、ピットレーンからスタート。12位でチェッカーを受けた。
全3ラウンド、計1時間が予定されるF1シンガポールGPの公式予選は、日本時間10月10日(土)22時からマリーナベイ市街地コースにて行われる。セッションの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2026年F1第17戦 シンガポールGP スプリントリザルト
| Pos | No | Driver | Team | Laps | Time | PTS |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 3 | フェルスタッペン | レッドブル | 20 | 39:48.162 | 8 |
| 2 | 44 | ハミルトン | フェラーリ | 20 | +2.591s | 7 |
| 3 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 20 | +16.871s | 6 |
| 4 | 12 | キミ・アントネッリ | メルセデス | 20 | +17.238s | 5 |
| 5 | 30 | ローソン | レーシングブルズ | 20 | +20.632s | 4 |
| 6 | 87 | ベアマン | ハース | 20 | +24.321s | 3 |
| 7 | 27 | ヒュルケンベルグ | アウディ | 20 | +27.525s | 2 |
| 8 | 1 | ノリス | マクラーレン | 20 | +28.272s | 1 |
| 9 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 20 | +36.220s | 0 |
| 10 | 31 | オコン | ハース | 20 | +37.640s | 0 |
| 11 | 14 | アロンソ | アストンマーティン | 20 | +50.464s | 0 |
| 12 | 55 | サインツ | ウィリアムズ | 20 | +52.467s | 0 |
| 13 | 41 | リンブラッド | レーシングブルズ | 20 | +55.792s | 0 |
| 14 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 19 | DNF | 0 |
| NC | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 14 | DNF | 0 |
| NC | 5 | ボルトレート | アウディ | 6 | DNF | 0 |
| NC | 77 | ボッタス | キャデラック | 6 | DNF | 0 |
| NC | 6 | ハジャー | レッドブル | 2 | DNF | 0 |
| NC | 43 | コラピント | アルピーヌ | 2 | DNF | 0 |
| NC | 63 | ラッセル | メルセデス | 1 | DNF | 0 |
| NC | 11 | ペレス | キャデラック | 1 | DNF | 0 |
| NC | 18 | ストロール | アストンマーティン | 0 | DNF | 0 |
コンディション
| 天気 | 雨 |
|---|---|
| 気温 | 29℃ |
| 路面温度 | 43℃ |
| 周回数 | 20 |
セッション概要
| グランプリ名 | F1シンガポールGP |
|---|---|
| セッション種別 | スプリント |
| セッション開始日時 |
サーキット
| 名称 | マリーナベイ市街地コース |
|---|---|
| 設立 | 2008年 |
| 全長 | 4940m |
| コーナー数 | 19 |
| 周回方向 | 反時計回り |