
フェルスタッペン、黄旗違反「認定」も処分なし。なぜスプリントのポールを維持できたのか?/シンガポールGP
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、2026年F1第17戦シンガポールGPのスプリント予選SQ1で、黄旗下の追い抜きによる規則違反を認定されたもののペナルティを受けず、スプリントのポールポジションを維持した。
ペドロ・ラミーを含む4名のスチュワードはなぜ、違反を認定しながらもフェルスタッペンにペナルティを科さなかったのか?
追い抜きも減速していたフェルスタッペン
SQ1では、セルジオ・ペレス(キャデラック)がウォールとの接触によりフロントウイングを破損。自走してピットに戻る途中で、その破片をコース上に落とした。
これにより、フェルスタッペンがターン7を加速しながら立ち上がった際にシングルイエローが提示された。黄旗を確認してアクセルを戻したものの、ターン8の手前でルイス・ハミルトン(フェラーリ)を追い抜いてしまった。
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マリーナベイ市街地コース(F1シンガポールGP)のコースレイアウト図(2026年版)
テレメトリーでは、黄旗区間に入ってから約40m以内にアクセルを完全に離していたことが確認された。一方、ハミルトンはブレーキングによって速度を落とし、追い抜かれた時点では60km/h未満まで減速していた。
フェルスタッペンもブレーキングを開始しており、ハミルトンを追い越した時点での速度は、同じセッションの別のアタックと比べて約70km/h低かった。
それでも、加速してターン7を立ち上がったフェルスタッペンと、前方で既に速度を落としていたハミルトンとの間の速度差は大きかった。
無罰の理由「速度差によって生じた不運な結果」
フェルスタッペンは聴取で、追い抜きを避けるには非常に強いブレーキングが必要で、それによって逆に危険な状況を生む可能性があったと説明した。
スチュワードは、ハミルトンを追い越したことでフェルスタッペンはFIA国際競技規則(ISC)付則H第2条5項5号b)に違反したと判断した。一方で、アクセルを戻して減速したフェルスタッペンの対応を、黄旗に対する適切な反応だったと認めた。
そのうえで、今回の追い抜きは「接近時の大きな速度差によって生じた不運な結果だった」と結論づけ、ペナルティを科さないことを決定した。
2026年F1シンガポールGPのスプリント予選では、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)がポールポジションを獲得。2番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)、3番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続く結果となった。
スプリントは日本時間10月10日(土)18時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってマリーナベイ市街地コースで開催される。セッションの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。