
「健康に良くない」水準の大気汚染指数“166”。白く霞むF1シンガポールGP、マリーナベイを覆う煙の正体と開催への影響
インドネシアの山火事による煙霧が上空を覆う中、10月9日(金)にマリーナベイ市街地コースで初日を迎えた2026年F1第17戦シンガポールGPでは、フリー走行1回目(FP1)のテレビ中継でも大気が霞んでいる様子が確認された。
シンガポールや周辺国はここ数週間、インドネシアから流れ込む煙霧に覆われ、大気汚染レベルへの警戒が広がっている。
煙霧で大気汚染「健康に良くない」水準
イギリスの公共放送『BBC』によると、焼き畑が行われているインドネシアでは7月以降、泥炭地や森林での火災が続いており、これまでに約100万ヘクタールが焼失した。スーパーエルニーニョにより干ばつが悪化しており、消火活動が思うように進んでいないという。
シンガポール国家環境庁(NEA)によると、マリーナベイ市街地コースに近い南部では、24時間移動平均による大気汚染の指標が9日(金)19時現在で「166」に達している。当局は101~200を「健康に良くない」水準として分類しており、屋外での長時間または激しい運動を減らすよう勧告している。
レース週末を前に、マレーシアからシンガポールまで約400kmを自転車で移動したバルテリ・ボッタス(キャデラック)は、旅の最終日に空気の変化を感じたと明かしていた。
気になるレース週末への影響だが、F1の最高経営責任者(CEO)を務めるステファノ・ドメニカリは9日(金)、アメリカの経済メディア『Bloomberg』に対し、「我々への影響はない」と述べ、問題になる兆候はないと説明している。