メディアの取材に応じるランド・ノリス(マクラーレン)、2026年10月4日(日) F1バーレーンGP決勝(セパン・インターナショナル・サーキット)
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F1バーレーンGP:不規則走行でノリス処分、“アンセーフ・リリース不認定”もアウディに罰金。3件の審議決着でリザルト確定

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「結局は僕のミスなんだと思う」――2026年F1第16戦バーレーンGP決勝のセーフティーカー(SC)先導ラップ中、チームメイトへの追突を寸前で回避したランド・ノリス(マクラーレン)は、今季初となる戒告処分(ドライビング)を科された。

「不規則な走行」については違反と認定されたが、あわせて審議された「SC導入中の他車の追い越し」および「コースを外れた後の危険なコース復帰」については、お咎めなしの裁定が下された。

マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われたレースでは、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)も「不規則な走行」をした疑いで召喚されたが、審議の結果、不問となった。

一方、アンセーフ・リリースには該当しないとの判断が下されたものの、ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)を危険な形でピットからコースへ送り出したとして、アウディには3万ユーロ(約533万円)の罰金が科された。

この結果、ノリスの9位は維持され、ヒュルケンベルグの11位も確定。バーレーンGPの公式リザルトが確定した。

“不意を突かれた”ノリス、前方の減速を見誤り回避行動

ノリスの一件は、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が技術的なトラブルに見舞われ、ターン1手前で停止し、その後続が減速した際に起きた。オスカー・ピアストリ(マクラーレン)の後方を走っていたノリスは、前方との速度差を見誤り、急接近した。

急ブレーキを踏み、接触を避けるためステアリングを左に切り、縁石を越えてグラベルに飛び出した。縁石に乗ったことで制動力が低下した結果、ノリスは前方を走行していたピアストリを一時的に追い越すかたちとなった。

「イン側にいたジョージのせいで、僕がいた位置や角度からは、みんながどれだけ減速したのか見えなかったんだ。ジョージの方を見てから視線を前に戻した時には、みんなの姿が見えたけど、真後ろにいると、相手が時速100キロで走っているのか、200キロなのか、それとも10キロなのかを判断するのは難しい」とノリスは説明した。

「結果的にみんなは時速10キロで走っていた。完全に不意を突かれた。結局は僕のミスなんだと思う。みんなが急に減速して、その影響をモロに受けた。不運だった。それだけだ」

ノリスは聴取で、日差しによる視界の悪さから、前方のマシンが通常より早く減速し始めたことを認識するのが難しかったと説明した。

スチュワード:視界不良は免責理由にならず

ペドロ・ラミーを含む4名のスチュワードは、特にSC先導下では、前走車両との間隔および接近速度をより慎重に管理する必要があったと指摘した。視界の悪さも織り込んで走行すべきとし、今回の一件を正当化する理由にはならないとした。

一時的にピアストリを追い越した件については、回避行動を採った結果によるものであり、ピアストリはノリスがコース外に飛び出した後、すぐさま元のポジションを確保していたとして、追い越しには当たらないと判断した。

また、コース復帰時にはランス・ストロール(アストンマーティン・ホンダ)が比較的近くにいたものの、ノリスは段階的にコースへ戻っており、ストロールに回避行動を強いたり、危険な状況を生じさせたりはしていなかったため、「コースを外れた後の危険なコース復帰」についても不問との判断が下された。

減速のアルボン、デルタタイム遵守で不問

アルボンはSCラップ中にピットエントリーに接近する際に減速し、後方を走っていたピアストリに急制動を強いた。幸いにも接触や衝突には至らなかった。

アルボンは聴取で、規定のデルタタイムに対して速すぎる状態だと気付き、遵守するために減速したと説明。ピアストリも、その説明を聞いたうえで、アルボンの採った行動は理解できると認めた。

スチュワードは、「危険な状況に発展する可能性もあった」としつつも、アルボンの減速は規定のデルタタイムを遵守しようとした結果であり、通常とは異なる減速をした理由として認められるものだと判断。不規則な走行や不必要に危険なドライブには該当せず、違反はなかったと結論付けた。

なおアルボンは、この一件の後にブレーキやギアボックスなど幾つかのトラブルに見舞われリタイヤを余儀なくされた。

アウディ、アンセーフ・リリース不認定も罰金

ヒュルケンベルグはピットストップ中、タイヤ交換を終えた後、自動リリースシステムが青信号を表示したことで発進し始めた。ところが、フロントウイングの調整を終えたメカニック1名が、左フロントホイール付近にまだ残っていた。

そのためチーム担当者は手動で、直ちに信号を赤に切り替えた。これを受けヒュルケンベルグは、マシンがピットボックスから完全に離れる前に停止した。

この一件は当初、「アンセーフ・リリース」に該当するかどうかが検討された。結果的にスチュワードは、アンセーフ・リリースには該当しないと判断した。その理由は、規則における「リリース」の定義にあった。

F1レギュレーション第B1条6項2号は、マシンが静止していた際にフロントアクスルがあった位置を、リアアクスルが通過した時点をもってリリースされたとみなすと定義している。本ケースはこれに該当していなかった。

それでもアウディには、残りのシーズンで同様の違反を繰り返さないことを条件に、うち2万ユーロを執行猶予とする3万ユーロの罰金が科された。

スチュワードは、本来あるべきではないタイミングで青信号が表示されたことにより、メカニックに危険な状況が生じたことは事実であるとし、これを重く見て処分を科す判断を下した。


雷雨とマシンに相次いだ技術的トラブルにより、2度の開始遅延を余儀なくされた2026年F1第16戦バーレーンGPでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインで今季初勝利を挙げた。

マリーナベイ市街地コースを舞台とする次戦シンガポールGPは、10月9日のフリー走行1回目(FP1)で幕を開ける。

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