
ホンダF1、徹夜ベンチでスペック2の燃焼改善「前向きな一歩」 それでもアストンQ1全滅
アストンマーティン・ホンダは2026年F1第12戦オランダGPの公式予選で、フェルナンド・アロンソが18番手、ランス・ストロールが19番手となり、前日のスプリント予選に続いて2台そろってQ1敗退となった。
だが、その裏でホンダは、スペック2パワーユニット(PU)の制御面を調整し、初日から一定の前進を果たしていた。ホンダ・レーシング(HRC)のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアを務める折原伸太郎は、「燃焼をより安定させる方向で改善することができました」と明かした。
スペック2、燃焼安定化へ前進
折原TGMによれば、スペック2はスプリントと予選が行われたイベント2日目も、信頼性の問題を抱えることなく機能した。
初日のスプリント予選では、アロンソとストロールの双方がドライバビリティの問題を訴えていた。ホンダはそのフィードバックとデータ解析の結果を踏まえ、すぐに日本の開発拠点で検証作業に着手した。
「昨夜およびスプリントレース後にHRC Sakuraのテストベンチで作業を行い、改善を図りました。予選に向けてエンジンの制御を見直した結果、燃焼をより安定させる方向で改善することができました」と折原TGMは語った。
Courtesy Of Honda Motor Co., Ltd
アストンマーティンのガレージで部品を確認するホンダ・レーシングのメカニック、2026年8月20日(木) F1オランダGPメディアデー(ザントフォールト・サーキット)
制御改善も残るドライバビリティ課題
ただし、ドライバビリティには依然として課題が残る。折原TGMはこう説明する。
「一方で、ドライバーが必要とするタイミングで、必要なエンジンレスポンスが得られるようにすることが重要であり、ドライバーが自信を持って走れるよう、特にシフトダウンやコーナー立ち上がり加速時のドライバビリティを向上させることが課題です」
アロンソはQ2進出ラインに0.098秒届かず18番手。ストロールも19番手に終わった。結果としては、スペック2投入後も厳しい状況が続く。
折原TGMの評価では、少なくとも燃焼面では2日目に向けて「前向きなステップ」を踏めたことになる。
だが、同時に折原TGMは「ドライバーが求める水準を達成するにはまだやるべきことがあります」と認め、ドライバビリティの向上を「短期・中期的な最優先事項」に位置づけている。
スペック2は信頼性を維持しつつ、初日に表面化した制御上の課題に対して翌日までに一定の前進を果たした。
だが、特にドライバビリティは必要とされる水準には達しておらず、2日間の予選結果やドライバーの評価が物語るように、控えめに言っても現状との隔たりはかなり大きいように見える。
2026年F1オランダGP予選ではランド・ノリス(マクラーレン)がポールポジションを獲得。2番手にジョージ・ラッセル、3番手にアンドレア・キミ・アントネッリと、その後方をメルセデス勢が占める結果となった。
決勝レースは日本時間8月23日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4259mのザントフォールト・サーキットを72周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。