
なぜハミルトンはLEGOパレード参加に難色? 英紙が報じた昨今のF1裏事情
ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が、2026年F1第9戦イギリスGPの決勝前に行われるレゴ製ミニカーでのドライバーズ・パレードに難色を示した背景には、報酬が支払われないメディア・宣伝活動の増加をめぐる不満があるとされる。イギリスの日刊紙『The Telegraph』が報じた。
全22名のドライバーは7月5日(日)の決勝レースの開始に先立ち、それぞれ各チームの2026年カラーリングをまとった22台のレゴ製ミニカーでパレードラップを走ることになっている。この企画に対してハミルトンは、参加に否定的な姿勢を見せていた。
報酬なき宣伝活動増、ハミルトンが難色
Courtesy Of LEGO
シルバーストン・サーキットでのドライバーズパレードに使用される各チームカラーのレゴ製ミニカー、2026年F1イギリスGP
今回のパレードラップは、昨年のマイアミGPの前に行われた同様のイベントに着想を得たものだ。マイアミでは、各チームのレゴ製ミニカーが互いに衝突し合う、混沌としながらも笑いに満ちた光景が広がった。
一部のドライバーが出場への期待を語る一方、乗り気でない者もいた。その中には7度のF1王者が含まれていた。木曜のメディアデーでレゴレースについて問われたハミルトンは「週末で一番危ないのはあれだよ」と語った。
「前回はシャルル(ルクレール)に運転させたんだけど、みんながあちこちでぶつかり合っているのを見るのは本当におかしかった。ただ今回、レゴカーに乗るかどうかは分からない」
なぜ参加しないかもしれないのかと問われると、ハミルトンはこう返した。「それについて、ここで多くを語ることはない。それはこの場ではなく、裏で話すべきことだ」
『The Telegraph』は、ドライバーたちが「報酬を得られないまま、ますます多くのメディア活動や宣伝活動をこなす必要があることに不満を漏らしている」と報じている。
ストロールも冷めた反応「どうでもいい」
この企画に対して冷めた反応を示したのは、ハミルトンだけではなかった。ランス・ストロール(アストンマーティン・ホンダ)はこう語っている。
「どうでもいい。眠れなくなるほどのことじゃないし、朝すごく早起きしてワクワクするようなことでもない。ただのドライバーズ・パレードだ」
そのうえで、「600馬力か800馬力もあれば、もっと興味も湧くんだけどね」と付け加えた。
ハミルトンは当初、参加しない可能性を示唆していたが、フェラーリはその後、ハミルトンがこのイベントに参加すると明言した。
パレードは、決勝スタートの90分前にあたる現地時間13時30分に予定されており、その模様はF1の公式YouTubeチャンネルで生配信される。シルバーストンには、史上最多となる17万5000人の観客が詰めかける見込みだ。
Courtesy Of LEGO
2026年F1イギリスGP(シルバーストン・サーキット)のドライバーズパレードで使用されるレゴ製ミニカーの細部 (4)
賛否割れるレゴ企画「実はすごく楽しみ」
ハミルトンやストロールとは対照的に、前向きに捉えるドライバーは多い。
浪人生活を送っていたため、マイアミでの昨年のイベントに参加できなかったバルテリ・ボッタス(キャデラック)は、「実はすごく楽しみにしているんだ。去年は見ているだけで参加できなかったけど、すごく楽しそうだったからね」と期待に胸を膨らませている。
「全員が時速25kmに制限されているから、勝敗の鍵は最短距離を行くことだと思う。あとはトウを上手く使うことだね」
Courtesy Of Williams
レース前のレゴF1マシン・パレードではしゃぐウィリアムズのアレックス・アルボンとカルロス・サインツ、2025年5月4日(日) F1マイアミGP決勝(マイアミ・インターナショナル・オートドローム)
現F1王者のランド・ノリス(マクラーレン)も、出場を楽しみにしていると明かした。
「もしマイアミみたい[各車が至るところで接触]になるなら、スタートラインまで戻ってこられた人が、それだけでウィナーだろうね。やることとしては面白いと思う」
「みんなで一緒になってパレードカーに乗って、おしゃべりしたり、ファンを見たりできるのは、もちろん素敵なことだけど、たまには違うことをするのもいいことだと思う。安全に、そしてみんながちゃんと行儀よくしていればね。もちろん、そうするつもりだけど、きっと楽しい走行になるよ」
ガブリエル・ボルトレート(アウディ)も、マイアミでのイベントは本当に楽しかったとして、「とにかく思い切り楽しみたい」と語った。