ベアマン、コラピントを批判。「恐怖」の鈴鹿大事故を振り返り問題点を指摘/F1日本GP決勝

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2026年F1第3戦日本GPの決勝において、スプーンカーブで50Gの大クラッシュに見舞われたオリバー・ベアマン(ハース)が、事故の経緯と自身の見解を語った。原因を新しい規則だけに求めず、フランコ・コラピント(アルピーヌ)のドライビングにも改善の余地があったとの認識を示した。

「あれは恐ろしかった」とベアマンは振り返った。「50km/hというものすごい速度差があった。これは、新しいレギュレーションが生み出したものの一部であって、僕らはこれに慣れていかなきゃいけない事なんだと思う」

時速308kmでコースアウトし、バリアに直撃したマシンは深刻なダメージを負った。「チームには心から謝罪するしかない。修復するのは大仕事だからね」とも語った。

スプーンカーブへの進入では、コラピントがコース右側から左側へとわずかにラインを変更したように見える場面があった。ベアマンは「あれだけの速度差があったことを踏まえると、十分なスペースが与えられていなかったとも感じた」と語った。

コラピントは自身の走りについて、通常のライン取りであり接近するベアマンに反応したものではないと主張しており、スチュワードも問題視しなかった。ただベアマンは今回の事故を、規則が生んだ構造的な問題と、コラピントの判断が重なって起きたものとして受け止めている。

鈴鹿サーキットを高速で駆け抜けるオリバー・ベアマン(ハース)、2026年3月29日(日) F1日本GP決勝Courtesy Of Haas

鈴鹿サーキットを高速で駆け抜けるオリバー・ベアマン(ハース)、2026年3月29日(日) F1日本GP決勝

約50km/hの速度差を「新たなレギュレーションの一部」とし、「慣れなければならない」とベアマンが捉えている点は、どのような形であれ競技条件に適応しなければならないレーシングドライバーの姿勢としては自然と言える。

ただし、事故の再発防止という観点では、その発想だけでは限界がある。相対な速度差が従来より極端に大きい現状では、後続車両の確認方法やタイミング、進路変更や譲り方、許容される守備的走法といった、これまでの枠組みそのものが機能しにくくなるからだ。

ドライバー側の適応は必要だとしても、それはあくまで補助にとどまるものであって、本筋は構造的な危険性をはらむルール側の調整にある、と考えるのが妥当だろう。今回の速度差は、各車の電動出力の有無によって発生したものとみられる。

実際、ベアマン自身も問題の根はルールにあると認識している。ベアマンによると、極端な速度差がもたらす危険性については、グランプリ初日のドライバーズブリーフィングですでに議題に上っていたという。

「僕らはグループとして、何が起こりうるかをFIAに警告していた。今回の事故は、この新しいレギュレーションが導入されるまでF1に存在しなかったような巨大な速度差が生んだ、本当に不運な結果だと思う」とベアマンは語った。

一方で、ベアマンがコラピントの走りを批判した背景には、このブリーフィング内での議論もあったようだ。

「こうした大きな速度差があるから、僕らはもう少し寛容で、もう少し備えておく必要があるって話をしていたんだ」

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