鈴鹿に潜む「新たな未知数」、F1日本GPのタイヤ戦略を揺さぶる2つの要素

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新世代パワーユニットの導入に伴うエネルギーマネジメントに加え、2026年F1第3戦日本GPではタイヤの使い方が一つの焦点になりそうだ。ピレリは今回、ハードにC1、ミディアムにC2、ソフトにC3を選択した。最も硬いC1コンパウンドは今季初投入となる。

再舗装された鈴鹿の路面

リードするオスカー・ピアストリ(マクラーレン)と、その後方にほぼ一列で続くシャルル・ルクレール(フェラーリ)を含むライバル車両、2025年4月6日(日) F1日本GP(鈴鹿サーキット)Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

リードするオスカー・ピアストリ(マクラーレン)と、その後方にほぼ一列で続くシャルル・ルクレール(フェラーリ)を含むライバル車両、2025年4月6日(日) F1日本GP(鈴鹿サーキット)

全長5.807kmのコースに計18のコーナーを有する鈴鹿は、絶え間ない方向転換と高速セクションが特徴であり、タイヤにかかる負荷はカレンダーの中でも最も高い部類に入る。そのためピレリは例年通り、ラインナップの中で最も硬い3種類を持ち込む。

一方で今年は、路面状況が各チームのストラテジストの判断をさらに難しくする可能性がある。

鈴鹿サーキットは2025年大会に先立ち、最終シケイン出口から第1セクター終了地点までを再舗装した。今年は残る2つのセクターでも工事が進められ、ターン17までの舗装作業がほぼ完了している。

新しい舗装は一般に滑らかで、比較的グリップが低く、グレイニングが発生しやすい傾向がある。とくに最も柔らかいC3は、その影響を受ける可能性がある。

昨年もフロント側にグレイニングが出たが、路面の進化とともに軽減していった。一方で再舗装された路面の範囲が拡大した今年も、徐々に収まっていくのかどうかは分からない。

タイヤ戦略を左右する気温

アストンマーティン・ホンダのガレージ前に置かれたピレリのソフトタイヤ、2026年3月13日(木) F1中国GPメディアデー(上海インターナショナル・サーキット)Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

アストンマーティン・ホンダのガレージ前に置かれたピレリのソフトタイヤ、2026年3月13日(木) F1中国GPメディアデー(上海インターナショナル・サーキット)

気温も重要な変数となる。今年の日本GPは昨年より1週間早い開催となるが、気温は最大で5℃程度高くなる見通しだ。気温が上がればサーマル・デグラデーションのリスクが高まり、マルチストップが現実味を帯びてくる。

一方で、気温が低めに推移した場合でも、1ストップ戦略が成立するかどうかはグレイニングの程度と、その影響に左右される可能性がある。金曜のフリー走行を通して各チームは、この点を見極めていくことになる。

2025年大会では、大半がミディアムタイヤでスタートし、多くが1ストップを選択した。気温が比較的低かったことからハードでのロングスティントが可能となり、表彰台の3人はいずれも20周前後でハードに交換して完走した。だが、今回も同じ構図になるとは限らない。

再舗装が進んだ今年は、路面のグリップとグレイニングの出方をどう見極めるかが、戦略判断の土台となる。

今回のレースは、日本グランプリとして通算40回目の節目を迎える。1976年に富士スピードウェイで初開催されて以来、富士での4回を除き、すべてのレースが鈴鹿で開催されてきた。

歴代最多勝はミハエル・シューマッハの6勝で、ルイス・ハミルトンが5勝で続く。コンストラクターズではマクラーレンが9勝で首位に立ち、レッドブル・レーシングが8勝で追っている。

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