角田裕毅「僕はまだ終わっていない」沈黙を破り明かしたF1復帰への決意と、辛い胸の内

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角田裕毅(レッドブル・レーシング)が、2026年のF1レギュラーシート喪失決定後、沈黙を破って初めて公にメッセージを発した。そこには、F1グリッド復帰に向けた強い決意が刻まれていた。

最終戦アブダビGPを週末に控えた火曜日、レッドブルはアイザック・ハジャーが2026年シーズンから角田に代わって昇格することを正式に発表した。また、ハジャーが抜けた姉妹チームのレーシング・ブルズには、18歳の新鋭アーヴィッド・リンブラッドが抜擢された。

これにより2026年の全てのシートが埋まり、角田は5年間にわたり守り抜いてきたレギュラーの座を追われることとなった。角田は来季、レッドブルのテスト兼リザーブドライバーを務める予定だ。

グリッド復帰への決意「まだ終わっていない」

SNSを通して初めて公にコメントを発した角田は、シート喪失を受け「信じられないほど辛かった」と認めつつ、再びF1グリッドへ返り咲く闘志を強調した。

「僕はまだ終わっていません」

「2026年のレースシートが得られないと分かった時は、信じられないほど辛かったです。でも、テスト兼リザーブドライバーとしてこれまで以上に懸命に取り組み、チームと共に開発を進め、グリッドに相応しい存在だと証明してみせるつもりです」

「人生は挫折の連続です。これもその一つに過ぎません。最高のF1ドライバーになるという僕の目標が、これで揺らぐことはありません」

角田は来年、舞台裏でチームに貢献しつつ、2027年の復帰に向けて立て直しを図ることになる。チーム代表のローラン・メキーズは、技術レギュレーションが刷新される2026年の重要な開発局面において、角田の経験と能力に期待を寄せている。

最近の角田は、ハースやザウバー(アウディ)、アルピーヌといったライバルチームの候補として噂されたことがある。また、来季以降ホンダをワークスパートナーに迎えるアストンマーチンも選択肢の一つとなる可能性がある。

響いた「イモラの悪夢」と負の連鎖

イモラでのクラッシュにより角田が払うことになった代償は、あまりに大きかった。

第3戦日本GPに向け昇格を果たして以降、角田は扱いの難しいレッドブルRB21に苦戦。以降の獲得ポイントはわずか30点にとどまっている。チームメイトのマックス・フェルスタッペンが今週末の最終戦でタイトル争いに挑むとは対照的だ。

角田は時折、速さの片鱗を見せ、予選ではフェルスタッペンに肉薄することもあった。だが、彼自身とチーム双方のミスが重なり、良い流れを作ることができなかった。

特に痛手となったのは、5月のエミリア・ロマーニャGP予選でのクラッシュだ。イモラでのこの一件が最も致命的な影響を及ぼした。

クルマに対する自信を打ち砕かれただけでなく、フェルスタッペンと比較してアップデートの投入が長期間遅れる原因となり、挽回のチャンスを逸してしまったのだ。

クラッシュした角田裕毅(レッドブル・レーシング)、2025年5月17日(土) F1エミリア・ロマーニャGP予選Q1copyright FORMULA 1

クラッシュした角田裕毅(レッドブル・レーシング)、2025年5月17日(土) F1エミリア・ロマーニャGP予選Q1

実際、昇格後の滑り出しは悪くなかった。

開幕2戦でRB21に苦しんだリアム・ローソンよりもすぐに競争力を示し、昨年終盤のセルジオ・ペレスと同程度の位置で戦えていた。序盤数戦でポイントをつかみ、最初の4戦で3度Q3に進出するなど、着実に勢いをつけていたのだ。

Q3でのフェルスタッペンとの差が大きいという課題はあったものの、およそ0.3秒というギャップは、シーズンを通して許されるレベルとは言い難いが、今後積み上げていくための基盤としては決して悪くなかった。

だが、イモラでのクラッシュはそれまで築いていた勢いを一気に断ち切り、自信を削いだ。そして、クルマのスペックもフェルスタッペンより後れを取る状態が続き、平均グリッドは一気に6つほども低下した。

角田の課題は週末ごとに変化した。

グリップ不足、決勝でのタイヤマネジメント、リアの挙動不安による攻め切れなさ──これらは典型的なレッドブルの難しさだ。時にはアップデート不足、時にはベルギーでのピットイン指示遅れや、ラスベガス予選でのタイヤ内圧設定ミスといったチーム側の失態が足を引っ張ったこともある。

もし物語を一つだけ書き換えられるとすれば、やはりあのイモラでのクラッシュだろう。

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