
”ホッピング”の如く跳ねるRB21―フェルスタッペン、今季最悪6番手「完全に壊れてる」不満の嵐
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は2025年F1第21戦サンパウロGPのスプリント予選で、同セッションとしては今季ワーストの6番手に沈んだ。セッション中には無線を通して「クルマは完全に壊れている」「ポゴスティック(ホッピング)みたいだ、まったく操縦不能だ」と不満を爆発させた。
36ポイント差で逆転のドライバーズタイトルを目指すフェルスタッペンだが、インテルラゴス・サーキットではマクラーレン勢に対して明らかな劣勢傾向にある。今回のスプリント予選では、ポールポジションを獲得した選手権首位のランド・ノリス(マクラーレン)から0.6秒以上遅れを取った。
「クルマは壊れている」苛立ちの無線
フェルスタッペンは予選開始直後から、レースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼに対し、クルマの問題を訴え続けた。
「クルマの乗り心地が本当に悪い」
SQ2は8番手で辛うじて突破したものの、無線での不満はさらに激化していった。
「クルマは完全に壊れている。ポゴスティックみたいだ、まったくドライブできない」
Courtesy Of Red Bull Content Pool
6番手にとどまったスプリント予選を経てパルクフェルメを歩くマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2025年11月7日(金) F1サンパウロGP(インテルラゴス・サーキット)
鍵を握る“車高バランス”の迷路
予選後、フェルスタッペンは問題の詳細をこう説明した。
「クルマに酷いバイブレーションが出ていて、ライドにかなりの問題があるんだ。僕らが望んでいる状態じゃない」
「それに加えて、グリップもない。特にミドルセクターは最悪で、クルマを曲げられない。おまけにリアも信頼できない。かなり酷い状況だ」
インテルラゴスのミドルセクターは、複雑でツイスティなコーナーが続くテクニカルなセクションだ。ここでクルマを安定させられなければ、ラップタイムは大きく損なわれる。
現行のグランドエフェクトカーはアンダーフロアでダウンフォースの大部分を生み出すため、フロアエッジで空気の流入を防ぐ“シール効果”の維持が不可欠となる。その鍵を握るのがリア車高の最適化だ。
だが、レッドブルはフェラーリ同様、このサーキットで理想的な車高バランスと関連パッケージの整合を見いだせていないようだ。
雨予報も期待なし、スプリントで突破口を見いだせるか
現地気象台の予報によれば、土曜日のセッションは暴風雨に見舞われる可能性が高い。ウェットレースとなればフェルスタッペンにとって巻き返しの余地が生まれるようにも思えるが、本人は天候が変わっても根本的な問題は解決しないと、厳しい姿勢を崩さない。
「僕らに何かが欠けているのは、かなり明らかだ。ウェットコンディションになったからといって、劇的に改善するなんてことは期待しちゃいない。明日になれば分かるさ」
チャンピオンシップ争いの山場を迎えたサンパウロで、フェルスタッペンとレッドブルはセットアップに大きな課題を抱えている。パルクフェルメ規定があるため、スプリント本戦までに問題を根本的に解決することは難しい状況だ。
そのため、スプリントでできる限り多くの走行データを収集し、その後の予選に向けて改善の糸口を見いだせるかどうかが、今週末のみならず、逆転タイトルの行方を左右することになりそうだ。
2025年F1サンパウロGPのスプリント予選では、ランド・ノリス(マクラーレン)がアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)をわずか0.097秒差で抑え、ポールポジションを獲得。3番手にはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続く結果となった。
スプリントは日本時間11月8日(土)23時から、公式予選は同27時から1時間に渡ってインテルラゴス・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。