角田裕毅「そうは思わない」メキーズと異なる見解―”不可解な失速”でSQ1敗退、アピールの場を失う

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2026年に向けた残留争いが続く角田裕毅(レッドブル)にとって、2025年F1第21戦サンパウロGPの初日は最悪の滑り出しとなった。週末唯一のフリー走行でクラッシュし、続くスプリント予選では「不可解」なグリップ不足に見舞われてSQ1敗退。レッドブルが来季体制の決定を先延ばしにする中、アピールの場を失う痛恨の一日だった。

4周目のクラッシュで28分をロス

インテルラゴス・サーキットのターン5でクラッシュした角田裕毅(レッドブル・レーシング)のオンボード画像、2025年11月7日F1サンパウロGP FP1copyright FORMULA 1

インテルラゴス・サーキットのターン5でクラッシュした角田裕毅(レッドブル・レーシング)のオンボード画像、2025年11月7日F1サンパウロGP FP1

角田の週末は、わずか4周目で暗転した。ターン4の出口で縁石に乗り上げてスピンし、左フロントからバリアに接触。前後のウイングが双方とも損傷を負い、修復のため28分間をガレージで失った。

2026年に向けて僅かながら残留の可能性を残していると見られる角田にとって、このタイミングでのクラッシュはあまりに痛い。修復後はソフトタイヤで走行を再開したものの、セッションを最下位で終えた。

チーム代表のローラン・メキーズは「こういう形でセッションをスタートさせるのは、もちろん望ましいものではない」としつつも、「こうしたことは起きるものだ」と一定の理解を示した。

スプリント予選で謎のグリップ不足

スプリント予選でレッドブルRB21をドライブする角田裕毅(レッドブル・レーシング)、2025年11月7日(金) F1サンパウロGP(インテルラゴス・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

スプリント予選でレッドブルRB21をドライブする角田裕毅(レッドブル・レーシング)、2025年11月7日(金) F1サンパウロGP(インテルラゴス・サーキット)

だが、角田の苦難はここで終わらなかった。続くスプリント予選のSQ1で、今週末初めてミディアムタイヤを装着した角田は、1回目のアタックで最下位に。同じくミディアムでの初ラップで、僚友マックス・フェルスタッペンは角田より1.246秒も速いタイムを記録した。

角田は一旦ピットに戻り、同じタイヤセットで再アタック。自己ベストは更新したものの、Q2進出ラインには0.251秒届かず、17番手のリアム・ローソン(レーシング・ブルズ)から0.026秒差の18番手でセッションを終えた。

たとえクルマのスペックに違いがあったとしても、2番手でSQ1を突破したフェルスタッペンとの0.717秒というギャップは、あまりに大きい。

メキーズ代表と異なる角田の見解

スプリント予選を経てインタビューを受ける角田裕毅(レッドブル・レーシング)、2025年11月7日(金) F1サンパウロGP(インテルラゴス・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

スプリント予選を経てインタビューを受ける角田裕毅(レッドブル・レーシング)、2025年11月7日(金) F1サンパウロGP(インテルラゴス・サーキット)

メキーズは角田のSQ1敗退について、「今朝のフリー走行で走行時間を失った分の代償を払うことになった。走行が限られるとドライバーは自信を削がれ、セッションをクリーンにまとめるのが難しくなる」と分析した。

だが角田自身は、FP1での走行ロスが直接的な原因との見方を否定する。

「正直、そうは思いません。確かに助けにはなりませんでしたが、FP1の時点で感触は悪くなかったですし、ショートランもロングランも、ある程度は走れていました。それに、予選のラップ自体も悪くはなかったんです」

「不可解なことに、とにかくグリップが足らなくて。ラップ自体はそれほど悪くなかったのに、なぜこんなにグリップがなかったのか、今のところ全く理解できません」

関心事は天候、ではなく不振脱却への糸口

2日目のスプリントはウェットレースとなる可能性があるが、角田は天候に望みを託す様子もない。

「どうなるかは分かりませんね。コンディションが入り乱れる状況になるかもしれません。ただ、雨を望むつもりも、ドライを望むつもりもありません。とにかく、クルマの中で何かを見つけ出す必要があります。今の感触の理由が本当にわからないので」

原因不明のグリップ不足。シート争いの正念場で訪れた謎の不調。角田にとって、スプリント本戦と予選・決勝に向けた立て直しは、残留を懸けた戦いそのものでもある。


2025年F1サンパウロGPのスプリント予選では、ランド・ノリス(マクラーレン)がアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)をわずか0.097秒差で抑え、ポールポジションを獲得。3番手にはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続く結果となった。

スプリントは日本時間11月8日(土)23時から、公式予選は同27時から1時間に渡ってインテルラゴス・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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