
ベアマン、角田裕毅を痛烈批判「レース精神に反する」―”連日”の危険走行を指摘し、心理面にも言及
2025年F1第19戦アメリカGP決勝を経て、オリバー・ベアマン(ハース)が角田裕毅(レッドブル・レーシング)の走りを厳しく批判した。接触寸前となった中盤のインシデントについて、「レースの精神に反する行為だ」と憤りを露わにした。
35周目、ベアマンはターン15のイン側を狙って飛び込んだが、角田はラインを閉じ、ベアマンは行き場を失ってグラベルに乗り上げスピン。これによりニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)にポジションを奪われ、最終的に9位でフィニッシュした。
「レースの精神に反する行為」
ベアマンはレース後、角田がブレーキングゾーンで進路を変更したと改めて訴え、この行為は一線を越えるものだと批判した。
「彼の行動はかなり危険だったし、僕らが守るべき“レースのあるべき姿”に反している。カートを始めたばかりの子どもたちに見せるべき走りじゃないし、これは僕らのレースのあり方に反する」
「一件の前には数周にわたって左右に蛇行運転していたし、ようやく仕掛けたと思ったら、今度はそれに反応して動いたんだ。1台分のスペースすら残さなかった。そんなのフェアじゃないし、許されない。そのせいで僕は回避行動を強いられた」
また、自身の咄嗟の回避行動がなければ「酷いクラッシュに至っていた可能性がある」とも主張。「本当に残念だ」と悔しさを滲ませ、「こういう危険な動きが大きなクラッシュを引き起こすんだ。これまでも何度も見てきたようにね」と付け加えた。
Courtesy Of Red Bull Content Pool
スピンするオリバー・ベアマン(ハース)を横目にその脇を通過する角田裕毅(レッドブル)、2025年10月19日(日) F1アメリカGP決勝(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)
「焦りすぎ」―連日の走りを批判
ベアマンはまた、角田が週末を通じてリスクの高い動きを繰り返していたとも指摘した。スプリントレースの1周目には、アイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)のリアに軽く接触する場面もあった。
「スプリントでも同じだった。ターン1のインから突っ込んで、姉妹チームのクルマに突っ込んでいた。メインレースのターン1でも同じような動きをしていた。今日のディフェンスもそうだけど、ちょっと焦りすぎなんじゃないかと思う」
ベアマンの主張とは裏腹に、このインシデントについてスチュワードが調査を行うことはなく、レーシングインシデントとして処理された。また、角田はベアマンの主張を退け、「極端に悪いことをしたとは思わない」と反論している。
ベアマンの批判に対し、角田は今後どのように応じるのか、両者の関係の行方にも注目が集まる。
2025年F1第19戦アメリカGPでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にランド・ノリス(マクラーレン)、3位にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続く結果となった。
エルマノス・ロドリゲス・サーキットを舞台とする次戦メキシコGPは、10月24日のフリー走行1で幕を開ける。