パドックを歩くレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコ、2025年9月6日(土) F1イタリアGP(モンツァ・サーキット)
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フェルスタッペンは一時「F1への興味を失っていた」とマルコ ― 闘志再燃の理由と、角田の来季をめぐる“謎めいた笑み”

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レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンが今季序盤、一時的に「F1への興味を失っていた」と明かした。だが、RB21の改善と、9月に行われたニュルブルクリンク耐久シリーズでの優勝が転機となり、再び闘志を取り戻したという。

2025年F1第19戦アメリカGP予選を終え、マルコはイギリスの衛星テレビ局『Sky Sports』に対し、「競争力が落ちていた頃、マックスは少し興味を失っていたんだ」と明かした。

「GTレースのほうに関心がいってね。だから彼の機嫌を保つためにニュルブルクリンクの話をしたりしていたんだ」

980号車ポルシェ718ケイマンGS GT4をドライブするマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2025年9月13日ニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)第7戦copyright ADAC Nürburgring Langstrecken Serie

980号車ポルシェ718ケイマンGS GT4をドライブするマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2025年9月13日ニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)第7戦

GT3での成功とマシン改善が呼び戻した闘志

一方で、今やフェルスタッペンの闘志と意欲は完全に復活したという。

「今はクルマが機能していて、彼自身もやる気に満ちている。ニュルブルクリンクでの成功も彼のモチベーションにつながった」とマルコは語る。

さらに、「彼の速さの0.2秒分くらいは純粋にそのやる気から来ていると思う」と述べ、精神的な変化がタイムにも直結していると分析。「今の彼は楽しんでいて、怒鳴ることもないし、笑顔が多い。それが一番重要だ」と付け加えた。

フェルスタッペン「ベストを尽くすだけ」静かに燃える王者の闘志

フェルスタッペンはアメリカGPスプリントで優勝し、選手権リーダーのオスカー・ピアストリとの差を55点に縮めた。その勢いを保ったまま、公式予選でもポールポジションを獲得。ここ4戦で2勝、2度の2位、さらにスプリント優勝とポール獲得を重ね、完全に流れを取り戻している。

予選後のパルクフェルメで手を振るポールポジションのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2025年10月18日(土) F1アメリカGP(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)Courtesy Of Red Bull Content Pool

予選後のパルクフェルメで手を振るポールポジションのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2025年10月18日(土) F1アメリカGP(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)

タイトル争いに再び名乗りを上げたかとの質問に対し、マルコは「それを言うのは時期尚早だが、今週末は有望だ」と慎重ながらも自信をのぞかせた。

レッドブルが夏以降に投入した空力アップデートとバランス改善が功を奏し、RB21の戦闘力は明らかに回復。フェルスタッペンの連続表彰台がその成果を裏付けている。

一方のフェルスタッペンは、浮ついた様子を一切見せなかった。

「信じるとかじゃなく、レースごとにベストを尽くすだけだよ。今日の結果で少し差を縮められたのは確かだけど、まだレースペースには満足していない。明日勝つためにはもっと改善が必要だし、それに集中して取り組むだけだ」と静かに語った。

角田の去就「まずは仕事をさせてくれ」

なおマルコは、角田裕毅の来季シートについて問われると、どういうわけか笑みを浮かべながらこう答えた。

「伝えているように、メキシコの後に決定を下すつもりだ。だから、まずは我々に仕事をさせてほしい。決まったら発表するよ」

角田はスプリントレースで11台抜きを演じ、スプリント予選での「チームの失態」を自らの走りで取り戻して7位入賞を果たした。

ただ、本予選ではトラフィックに苛立ちを見せ、無線で声を荒らげる場面もあり、最終的には13番手でQ2敗退を喫した。

マルコが笑みを浮かべた理由は明らかではないが、「仕事をさせてほしい」という彼の発言を額面どおりに受け取るなら、来季のドライバーラインナップは依然として最終決定には至っていないようだ。

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