
青と白の魂…再び─ウィリアムズ、2002年の名車「FW24リバリー」でアメリカGPに参戦
F1チームとそのスポンサーにとって、北米市場がいかに重要であるかを示すように、今週末の2025年F1第19戦アメリカGPでは計5チームが特別リバリーを投入する。ハース、マクラーレン、アストンマーチン、レーシング・ブルズに続き、ウィリアムズが2002年を彷彿とさせる特別カラーリングを発表した。
アトラシアンとの提携祝う復刻デザイン
今回の特別リバリーは、今季からタイトルパートナーとなったAtlassian(アトラシアン)との提携を記念して制作された。オーストラリアに本社を置く同社は、世界30万社以上が利用するコラボレーションソフトウェアの最大手で、2002年に創業された。
ウィリアムズが選んだのは、その創業年と同じ2002年シーズンを戦った「FW24」の青と白の印象的なカラーリングだ。FW24は、当時圧倒的な強さを誇ったフェラーリに次ぐコンストラクターズ2位を獲得した名車として知られる。
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2022年型FW24のオマージュリバリーが施されたウィリアムズFW47、2025年F1アメリカGP (2)
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2022年型FW24のオマージュリバリーが施されたウィリアムズFW47、2025年F1アメリカGP (1)
モンツァ最速記録とマレーシア勝利の記憶
FW24は単なる「2位のマシン」ではなかった。ファン・パブロ・モントーヤがイタリアGPでポールポジションを獲得した際の平均速度は時速259.827km(161.449mph)を記録し、当時のF1史上最速ラップとして伝説に刻まれた。
さらに、マレーシアGPではラルフ・シューマッハが優勝。2002年シーズンでフェラーリ以外に勝利をもたらした唯一のマシンとして、その名を残している。
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セパン・サーキットを走行するラルフ・シューマッハのウィリアムズBMW FW24、2002年3月17日(日) F1マレーシアGP決勝
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サイドバイサイドでポジションを争うファン・パブロ・モントーヤとラルフ・シューマッハのウィリアムズBMW FW24、2002年9月15日(日) F1イタリアGP決勝(モンツァ・サーキット)
“チームワーク”で結ばれた2つの組織
特別リバリーの発表イベントは、オースティン郊外のローンスターランチで開催され、カルロス・サインツ、アトラシアンCEOのマイク・キャノン=ブルックス、そして2002年当時のドライバーであるフアン・パブロ・モントーヤが登壇した。
キャノン=ブルックスCEOは「アトラシアンとウィリアムズはいずれも“チームワーク”の力によって成り立っている。始まりも似ている——2人の仲間が情熱と大きな夢を持って挑戦を始めた。2002年仕様の今回のリバリーは、両者の歩んできた歴史と、これからの輝かしい未来を祝うものだ」と語った。
モントーヤは「今のF1は2002年とは大きく異なるけど、成功に必要な要素は変わらない。チームワーク、革新、そして勝利への強い意志だ。ウィリアムズはそれを常に体現してきた。このレトロリバリーは本当に見事だ。両者の絆と、再び表彰台の頂点を目指す決意を示す最高の方法だと思う」とコメントした。
現ドライバーのサインツも「このリバリーをまとったFW47は本当にカッコいい。ファンにもきっと気に入ってもらえると思う。アトラシアンのソフトウェアとチームワークのアプローチが、チームを確実に前進させているのを実感しているし、この先の未来がとても楽しみだ」と語り、ウィリアムズの新たな挑戦に対する自信を強調した。
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レースに勝利したラルフ・シューマッハと2位でフィニッシュしたファン・パブロ・モントーヤ(ともにウィリアムズ)、2002年3月17日(日) F1マレーシアGP決勝(セパン・サーキット)
2016年以来最高の5位、復活への道筋
ウィリアムズは1977年、サー・フランク・ウィリアムズとサー・パトリック・ヘッドによって設立され、幾多の困難を乗り越えながらF1史上3番目に成功したチームとなった。通算114勝、コンストラクターズ選手権9回、ドライバーズ選手権7回という輝かしい戦績を誇る。
一時は存続の危機に瀕したものの、ジェームズ・ヴァウルズ代表の下で再建を進めたチームは、今季コンストラクターズ選手権5位と2016年以来最高の成績を記録。確かな復活への道を歩み始めている。
アトラシアンのソフトウェアとAIシステムを活用することで、プロジェクトの優先順位付けやデータ分析の効率化、整備プロセスの改善など、チーム運営の最適化を実現。テクノロジーとチームワークの融合が、ウィリアムズを再び前線へと押し上げつつある。
伝統的な青と白をまとったFW47は、サーキット・オブ・ジ・アメリカズでどのような走りを見せるのか。そのパフォーマンスが注目される。