
クローム、数式、亀甲柄─4つの個性が競うF1アメリカGPの“美のバトル”…マクラーレンとアストン、VCARBが特別リバリー
テキサス州のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催される今週末の2025年F1第19戦アメリカGPでは、コース上のバトルはもちろん、マシンのカラーリングにも熱い視線が注がれそうだ。
マクラーレン、アストンマーチン、レーシング・ブルズの3チームが、今季2回目の米国ラウンドを前に特別リバリーを発表した。すでに新デザインを公開しているハースと合わせ、計4チームがワンオフ仕様のマシンでアメリカのファンを魅了する。
王者マクラーレン─クローム復活の特別デザイン
Courtesy Of McLaren
クロームカラーと生成AI「Gemini」のロゴが掲出されたマクラーレンMCL39、2025年F1アメリカGP (1)
前戦シンガポールGPでコンストラクターズタイトルを決めたばかりのマクラーレン。王者として臨む最初のレースで、スポンサーのGoogleとコラボレーションした特別リバリーを投入する。
かつての黄金期を象徴したクロームカラーが再び採用され、メタリックな輝きがチャンピオンチームの風格を際立たせる。さらに、エンジンカバーの「Chrome」のロゴが「Gemini」に変更されるなど、Googleの生成AIサービスを全面に押し出す。
Courtesy Of McLaren
Googleスポンサードの特別デザインが施されたレーシングスーツを着用するマクラーレンのオスカー・ピアストリとランド・ノリス、2025年F1アメリカGP
Courtesy Of McLaren
クロームカラーと生成AI「Gemini」のロゴが掲出されたマクラーレンMCL39、2025年F1アメリカGP (4)
Courtesy Of McLaren
クロームカラーと生成AI「Gemini」のロゴが掲出されたマクラーレンMCL39、2025年F1アメリカGP (3)
Courtesy Of McLaren
クロームカラーと生成AI「Gemini」のロゴが掲出されたマクラーレンMCL39、2025年F1アメリカGP (2)
アストンマーチン─“科学”をテーマに革新性を表現
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited
数式リバリーが施されたアストンマーチンAMR25、2025年F1アメリカGP (1)
アストンマーチンはタイトルスポンサーであるアラムコとのプロモーションの一環として、「サイエンス・インスパイアード(Science Inspired)」と題した特別リバリーを披露した。アストンが特別リバリーを採用するのは今回が初となる。
このリバリーは、通常は目に見えないF1マシンの科学的要素を視覚化し、F1に関連する数式や科学的シンボルを車体に描く。チームとアラムコの技術的パートナーシップを象徴すると同時に、その舞台裏で革新を支える才能ある人々にスポットライトを当てる狙いがある。
チーム代表のアンディ・カウエルは「科学、革新、そしてクルマに命を吹き込む人々を称える機会だ」と語り、精密工学と人間の情熱が織りなすアストンの哲学を、カラーリングを通じて視覚的に表現する今回のリバリーの異議を強調した。
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited
数式リバリーが施されたアストンマーチンAMR25、2025年F1アメリカGP (4)
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited
数式リバリーが施されたアストンマーチンAMR25、2025年F1アメリカGP (3)
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited
数式リバリーが施されたアストンマーチンAMR25、2025年F1アメリカGP (2)
レーシング・ブルズ─大胆な“べっ甲柄”で存在感
Courtesy Of Red Bull Content Pool
“亀甲柄”リバリーが施されたレーシング・ブルズVCARB 02、2025年F1アメリカGP (7)
3チームの中で最も個性的なデザインを打ち出したのがレーシング・ブルズだ。アイザック・ハジャーとリアム・ローソンが駆るVCARB 02は、スポンサーであるCash AppのプリペイドVisaデビットカード「トータスカード」のプロモーションを兼ねたまったく新しいグラフィックに刷新された。
チームが「パール調のブラックとアンバーによる“亀甲柄”リバリー」と称するデザインが、フロントウイングからサイドポッド、ホイールに至るまでマシン全体を包み込む。おなじみのレッドブル柄とホワイトのアクセントが巧みに調和し、異彩を放つ仕上がりとなっている。
Courtesy Of Red Bull Content Pool
“亀甲柄”リバリーが施されたレーシング・ブルズVCARB 02、2025年F1アメリカGP (6)
Courtesy Of Red Bull Content Pool
“亀甲柄”リバリーのチームウェアーを着用するアイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)、2025年F1アメリカGP
Courtesy Of Red Bull Content Pool
“亀甲柄”リバリーが施されたレーシング・ブルズVCARB 02、2025年F1アメリカGP (3)
Courtesy Of Red Bull Content Pool
“亀甲柄”リバリーが施されたレーシング・ブルズVCARB 02、2025年F1アメリカGP (1)
このデザインはドライバーのレーシングスーツやチームウェア、ガレージ内の装飾にも反映され、週末を通して統一感あるビジュアルアイデンティティを演出する。ピーター・バイエルCEOは「特別リバリーはすでに我々のアイデンティティの一部だ」と語り、今季3度目の特別カラー投入を自信をもってアピールした。
マイアミGPのピンク仕様、イギリスGPのグラフィティアートに続く今回のデザインは、ファンに強烈な印象を残すこと間違いない。
米国市場での存在感を競う4チーム
Courtesy Of Haas
F1アメリカGP用の特別リバりーが施されたハースVF-25、2025年10月13日 (3)
ホームチームのハースも、オースティンでの伝統を踏襲し、アメリカ国旗をモチーフにした特別デザインで今季2回目の“母国GP”に挑む。
F1が北米市場で人気を拡大するなか、各チームは特別リバリーを通じてスポンサー価値の最大化とファンエンゲージメント強化を図っている。
今週末のオースティンでは、熾烈なレースバトルとともに、華やかで個性あふれるマシンデザインの競演もまた、大きな注目を集めそうだ。