
F1オランダGP再審:サインツ懲罰裁定を撤回、新証拠で一転
2025年F1第15戦オランダGPで発生したカルロス・サインツ(ウィリアムズ)とリアム・ローソン(レーシング・ブルズ)の接触に関する当初の裁定が撤回された。ウィリアムズの再審請求を受け、スチュワードは新たな映像証拠をもとに「レーシングアクシデント」と結論付けた。
これにより当初の裁定は取り消され、サインツに科されていた2点のペナルティポイントは抹消された。ただし10秒ペナルティはレース中にすでに消化されており、スチュワードにはリザルトを変更する権限がないため、公式結果は修正されていない。
ウィリアムズは声明を通して「彼に責任がなく、レーシングアクシデントであったと判断されたことを嬉しく思う。当初の判断によって我々のレースが損なわれたのは残念だが、モータースポーツにミスはつきものだ。今後もFIAと建設的に協力し、スチュワードのプロセス改善や将来のレースルールの見直しに取り組んでいく」とコメントした。
レース中、ペドロ・ラミーを含むスチュワード団は「サインツに全責任または大部分の責任がある」と結論づけ、10秒ペナルティと2点のペナルティポイントを科した。これに対し、ウィリアムズは9月4日にFIA国際競技規則(ISC)第14条に基づく再審請求を提出。12日にオンラインで審問および再審理が行われ、両チームの代表と両ドライバーが出席した。
審問でウィリアムズは、サインツ車の360度カメラ映像とローソン車のリヤカメラ映像を提出。スチュワードは「当初の決定時に利用できなかった、重大かつ関連性のある新たな証拠」と認定し、再審理を実施した。
その結果、接触はローソンが一瞬コントロールを失ったことで発生したと認定された。ただしサインツもアウト側で非常に接近して並走するリスクを取り、かつ当該コーナーにおいて優先権を持っていなかったことから、「いずれのドライバーも全面的あるいは主として責任を負うものではなかった」と結論付けられた。