
アロンソの元F1チームメイト、ブラジルで逮捕―ガヤルドを巡り疑惑
ブラジル国内メディアによると、同国出身の元F1ドライバー、タルソ・マルケスが8月31日、ナンバープレートのないランボルギーニ・ガヤルドを運転していたとして、警察に身柄を拘束された。
サンパウロ州公安局によると、無登録の高級車を運転していたことから、マルケスは盗品有償譲受罪の疑いがかけられた。マルケスはその後、2万2,000レアル(約60万円)の保釈金を支払い、警察署を後にした。
税金未納のガヤルド
州財務局によると、問題のランボルギーニは1億3,000万レアル(約3,500万円)を超えるIPVA(自動車税)の未納があり、さらに3,000レアルの罰金も記録されていたという。加えて、過去に金融詐欺で有罪判決を受けた企業名義で登録されていたことも判明している。
ガヤルドは2003年のジュネーブ・モーターショーで発表され、2014年に生産が終了するまでの間にランボルギーニ史上最多となる約1万4,000台が製造された人気モデルだ。
搭載する5.0リッターV10エンジンは500馬力を発揮し、0-100km/h加速はわずか3.9秒。さらに高性能仕様のLP560-4では560馬力に強化され、加速は3.4秒に短縮されている。
Courtesy Of Lamborghini
ランボルギーニ・ガヤルドの一般道走行シーン
タルソ・マルケスの経歴と釈明
マルケスはミナルディから1996年、1997年、2001年にF1へ参戦し、通算24戦に出走した経験を持つ。今なお現役で活躍するフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)のF1デビューイヤーのチームメイトでもあり、F1での最高成績は9位。その後はストックカー・ブラジルでも4年間レース活動を続けた。
今回の件についてマルケスはSNSに動画を投稿し、「このクルマは顧客のもので、ナンバーが付いていなかったため警察に押収された。警官は職務を果たしただけだ。どうやら所有者に税金の未納があったようだ」と説明している。