2025年F1世界選手権第14戦ハンガリーGPが8月1日に開幕を迎え、ランド・ノリスがFP1でトップタイムを記録。0.019秒差の2番手にオスカー・ピアストリが続き、マクラーレンが1-2体制を築いた。角田裕毅（レッドブル）は17番手と苦しい滑り出しとなった。

前戦ベルギーGPでの3位表彰台と、新たに導入されたサスペンションの熟成により勢いづくシャルル・ルクレール（フェラーリ）は、ノリスに0.217秒差の3番手と健闘した。一方、ルイス・ハミルトンは、ターン1でラバーが飛び散るほど激しいロックアップを喫するなど苦戦。チームメイトから0.465秒遅れの5番手に甘んじた。

元チーム代表フランツ・トストがガレージで見守る中、レーシング・ブルズのアイザック・ハジャーは、トップ3に対してコンマ4秒以上遅れるも、驚きの4番手タイムを叩き出した。一方、リアム・ローソンはチームメイトから0.503秒遅れの14番手にとどまった。

無得点が続き自信喪失中のアンドレア・キミ・アントネッリ（メルセデス）は、旧型サスペンションへのロールバックを経て、僚友ジョージ・ラッセルを上回る7番手タイムを記録した。ラッセルはハンドリングに不満を漏らし、8番手にとどまった。

レッドブルは課題を抱えるスタートとなった。様々なスペックのフロントウイングをテストしているため、FP2以降に挽回する可能性はあるが、それでも2026年のレッドブル残留を表明したマックス・フェルスタッペンでさえ9番手にとどまった。

角田は新しいフロアが導入された前戦ベルギーGP予選で大きな一歩を踏み出したものの、ミディアムタイヤでの走行では「4輪すべてが滑っている」と不満を訴え、ソフトタイヤでもフェルスタッペンから0.453秒遅れの17番手に終わった。

ニコ・ヒュルケンベルグに代わってザウバーC45をドライブしたアルピーヌのリザーブドライバー、ポール・アーロンは残り32分、技術的なトラブルに見舞われコース上でストップ。バーチャル・セーフティーカー（VSC）を呼び込み、走行僅か9周の最下位に終わった。

ピエール・ガスリー（アルピーヌ）も序盤にパワーを失いガレージに戻ったが、残り25分を前にコースに復帰。13番手タイムをマークした。

ベルギーGPを経て背中を痛めたフェルナンド・アロンソに代わり、アストンマーチンAMR25をドライブしたフェリペ・ドルゴヴィッチは、チームメイトのランス・ストロールが10番手につける中、彼から0.311秒遅れの16番手を刻んだ。ターン1ではハミルトンやノリスと同じくタイヤをロックさせており、3名ともがソフトタイヤを1セット失った。

アストンマーチンはFP1終了後に改めて状況を評価し、FP2以降の出走について最終判断を下すとしている。FP1開始を前にチーフ・トラックサイド・オフィサーのマイク・クラックは、アロンソはFP2以降にシートに戻る予定だと説明しているが、現時点で正式決定は下されておらず、依然としてアロンソが決勝に出走するかどうかは不透明な状況だ。

FP2は日本時間8月1日(金)24時から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2025年F1第14戦ハンガリーGPフリー走行1（FP1）リザルト

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