13番手に終わった予選を経てインタビューに応じるアイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)、2025年7月5日(土) F1イギリスGP(シルバーストン・サーキット)
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急失速のハジャー、”奇妙なQ2敗退”に当惑「ノーだね」決勝に向けても超悲観的―プラクティスでTOP9維持も13番手

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2025年F1世界選手権第12戦イギリスGP予選でQ2敗退を喫したアイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)は、想定外の結果に戸惑う様子を隠そうとはせず、日曜のレースに向けても悲観的な態度を見せた。

初日のオープニングセッションでは6番手タイムを記録し、週末を通じてトップ9を維持していただけに、本人もチームも、13番手に終わるとは予想だにしていなかった。

予選当日は前日までとは一変、気温が大幅に低下し、時折雨粒が路面を濡らす不安的なコンディションとなった。

これがパフォーマンス低下の一因と見られるが、予選での不振の理由について問われたハジャーは、首を振りながら「もし分かってたらトップ10に入ってたよ」と語り、皆目検討がつかないといった様子を見せた。

「ラップそのものには満足してる。プラクティスでの予選シミュレーションは全部よかったし、予選の立ち上がりも良かった。でもかなり早い段階でクルマの限界に達した感じがして、そこから大幅な改善は望めなかった」

さらに、「他のチームは、どこからともなくタイムを引っ張り出してきたし…ちょっと奇妙だよ」と、ライバル勢のパフォーマンス向上に対しても戸惑いを見せた。

決勝レースに向けた見通しに対するハジャーの応答は、さらに厳しいものだった。

ポイント争いに絡めそうか?との質問には「ノーだね」と即答。「結局、1ラップペースがそこまでじゃなかったから、ロングランでもキツいと思う」と語り、苦戦を覚悟している様子を見せた。

レーシング・ブルズの最高技術責任者ティム・ゴスは、ハジャーの予選について「”Q2では”、マシンのポテンシャルを十分に引き出すことができなかった」と述べており、Q1とQ2の間に生じた何らかの変化が、パフォーマンス低下に影響を及ぼした可能性を示唆した。

なお、オリバー・ベアマン(ハース)に対して10グリッド降格ペナルティが科されるため、ハジャーは日曜の決勝レースを12番グリッドからスタートすることになる。


2025年F1イギリスGP予選では、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。これに続いたのはマクラーレン勢で、2番手にオスカー・ピアストリ、3番手にランド・ノリスが入った。

決勝レースは日本時間7月6日(日)23時にフォーメーションラップが開始され、1周5891mのシルバーストン・サーキットを52周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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