
2025年F1イギリスGP《予選》ハイライト動画:誰も予想し得なかった結末、角田は悔しいパワーロス
フェラーリ勢とマクラーレン勢の一騎打ちが予想された2025年F1第12戦イギリスGP予選。だが、蓋を開けてみれば、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が強烈な最終アタックで逆転に成功し、今季4度目のポールポジションを掴み取った。
予選:ハイライト動画
Q1は、フランコ・コラピント(アルピーヌ)のクラッシュにより赤旗が提示される波乱の展開となった。最終コーナーの立ち上がりでスピンを喫してバリアに接触し、その後ターン2でマシンを停止。これにより、Q1は残り6分49秒の時点で中断された。
角田裕毅(レッドブル)はQ2に進出するも、デプロイメントに関する技術的な問題を抱え、Q3進出にはわずか0.115秒届かず、12番手にとどまった。チーム代表クリスチャン・ホーナーは「Eブースト」が枯渇したことが要因だと説明しつつ、そのパフォーマンスはフェルスタッペンと「同等」だったと高く評価した。
一方のフェルスタッペンは、週末のプラクティスを通して一度もタイムシートのトップに立てず、Q3の最初のアタックを終えた段階でも4番手と劣勢。それでも最終アタックのコースインをギリギリまで引き延ばし、セクター1・2で全体ベストを刻み、後続に0.103秒差をつけて見事な逆転ポールをもぎ取った。
フリー走行3:ハイライト動画
上空は薄暗い雲に覆われ、セッション終盤に向けて一部で雨がパラついたものの、最後までドライコンディションが続いた。セッション終盤には、デブリ回収のために赤旗が提示され、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)は計測ラップの断念を余儀なくされた。
残り3分で再開されるも、今度はガブリエル・ボルトレート(ザウバー)がクラッシュ。ベケッツ進入時にコントロールを失い、縁石と芝生に乗りた際にフロントサスペンションを破損したようで、そのままグラベルに飛び出して停止した。
このクラッシュにより再び赤旗が振られる中、オリバー・ベアマン(ハース)はピットレーンに戻る途中でバリアに衝突。フロントウイングとノーズを破損した。赤旗を無視し減速しなかったとしてスチュワードは、10グリッド降格ペナルティと4点のペナルティポイントという厳しい処分をベアマンに科した。
決勝レースは日本時間7月6日(日)23時にフォーメーションラップが開始され、1周5,891mのシルバーストン・サーキットを52周する事でチャンピオンシップを争う。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。