
2025年F1オーストリアGP《予選》ハイライト動画:黄旗に翻弄されたポール争い―角田、痛恨のQ1敗退
現地時間6月28日、レッドブル・リンクで開催された2025年FIA-F1世界選手権第11戦オーストリアGPの予選では、FP2から一貫して速さを見せていたランド・ノリス(マクラーレン)が今季3度目となるポールポジションを獲得した。
0.521秒という大差をつけられたものの、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が2番手に入り、3番手にはノリスのチームメイト、オスカー・ピアストリが続いた。
予選:ハイライト動画
気温は28℃、路面温度は50℃近くにまで上昇し、週末最も暑いコンディションの中で、日曜のレースに向けたグリッド争いが行われたが、ポール争いは不完全燃焼に終わった。
多くのマシンがQ3最後のアタックに入っていた矢先、最終コーナーでピエール・ガスリー(アルピーヌ)がスピン。黄旗が提示された。この影響を受け、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はアタックを断念せざるを得ず、タイムを伸ばせないまま0.958秒遅れの7番手に沈んだ。
ガスリーの背後を走行していたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に至っては、最終アタックにすら入れず、ルクレールに0.062秒差の3番手に甘んじた。アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)もラップの断念を余儀なくされた。
角田裕毅(レッドブル)は、Q1最後のアタックに際して突如、クルマの異変に見舞われ、18番手とQ1敗退に終わった。無線では「フロントのグリップが全くなかった」と訴え、セッション後のインタビューでは「バランスが完全に崩れていました」と振り返った。
フリー走行3:ハイライト動画
ピアストリは残り23分、ターン9の出口でコースオフ。フロアにダメージを負い、応急処置を施して再びコースに戻ると、0.118秒差の2番手につけた。
アイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)は残り14分、最終コーナーで派手な360度スピンを喫し、無線で「えーっと、ごめん!」とひと言謝罪。このスピンでタイヤにフラットスポットを作ってしまい、最下位20番手に沈んだ。
決勝レースは日本時間6月29日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4.318mのレッドブル・リンクを71周する事でチャンピオンシップを争う。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。