
話題の“フランツ・ヘルマン”走行、角田裕毅が反応「僕ならラストサムライ」
レッドブルのチームメイト、マックス・フェルスタッペンが、“フランツ・ヘルマン”という偽名でノルドシュライフェ(ニュルブルクリンク北コース)での極秘テストに取り組んでいたことについて角田裕毅は、自身であれば「ラストサムライ」を名乗ると冗談交じりに語った。
5月9日、ニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)の公式テストで、エミール・フライ・レーシングのフェラーリ296 GT3を駆った無名のドライバー「フランツ・ヘルマン」に注目が集まった。ただ、ヘルメットとレーシングスーツに「マックス・フェルスタッペン」の名が記されていたことから、正体はすぐに明らかとなった。
フェルスタッペンが偽名を使ったのは、観客が殺到し混乱が生じるリスクを避ける目的で主催者側から要請があったためだった。
蘭メディア「GPblog」によると、角田はこのニュースについて「あれはマックスじゃなかったと思いますが?」と冗談交じりに語り、自身がニュルで極秘テストを行う場合は「ラストサムライ」という偽名を使うつもりだと明かした。
「日本っぽくて、かっこいい名前がいいですね。僕なら“ラストサムライ”でしょうか。まあ、それが人生最後の走行にならないことを願いますけど!」
角田は2023年に「レッドブル・フォーミュラ・ニュルブルクリンク」に参加し、ホンダ「NSX GT3 Evo」でノルドシュライフェを走行した経験を持つ。その際のラップタイムについて問われると角田は、「ちょっと言い訳させてください」と前置きした。
「安全上の理由で、セーフティーカーに先導される形での走行だったので、全くプッシュできなかったんです。あれはレッドブルの“サンデー・ショーラン”の一環みたいなものだったので」
「とは言え、あのコースは、すぐに速く走れるような場所じゃないので、“フランツさん”は本当にすごいと思います」とフェルスタッペンの走りを称賛した。
今回の走行は非公式なものであり、BOP(性能調整)の適用状況も不明だが、フェルスタッペンはNLS GT3マシンの公式コースレコードを上回るラップタイムを記録したとされており、本人もそれを認めている。