
ウォルフ、ラッセルを「マックス級」と称賛―フェルスタッペン移籍報道をめぐり
メルセデスのチーム代表トト・ウォルフは、現在のドライバーラインナップに「超満足している」と述べ、4度のF1ワールドチャンピオン、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)との契約交渉は一切行っていないと主張。2026年に向けた契約の可能性を除外した。
サウジアラビアGPの舞台、ジェッダでウォルフは、今シーズン末に契約が終了するジョージ・ラッセルについて「彼はクルマから最大限のパフォーマンスを引き出し、素晴らしい仕事をしている。ジョージはマックスと同じレベルにある」と評価した。
ラッセルは現在、ドライバーズチャンピオンシップで4位につけており、3位のフェルスタッペンに6ポイント差、首位のランド・ノリス(マクラーレン)に14ポイント差に迫っている。
Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.
パドックを並んで歩くメルセデスのジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリ、2025年4月19日F1サウジアラビアGP(ジェッダ市街地コース)
ウォルフはまた、アンドレア・キミ・アントネッリを含む現在のラインナップについて、「超満足している。これ以上のものは望めない。マックスはレッドブルにいるし、彼とは話し合っていない。我々は自分たちの進むべき道を歩き続けていく」と述べた。
さらに、「常々、口にしていることだが、プロフェッショナルな水準に照らし合わせて今の関係に満足していれば、外で浮気をすることはない」とも語り、少なくとも現状においては、フェラーリに移籍したルイス・ハミルトンの後任として、チーム内で頭角を現すラッセルと、将来が渇望される期待のホープ、アントネッリとの契約更新を進める考えを示した。
レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコが、フェルスタッペンが契約解除条項を行使してチームを離脱する可能性について「懸念している」と発言したことから移籍報道が加速し、メルセデスは移籍先候補の1つとして取り沙汰されていた。
一方でもう一つの候補として名が挙げられているアストンマーチンについては、伊紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が、サウジマネーを背景としてフェルスタッペンに総額3億ドルの3年契約(2026~28年)を提示したと報じている。
情報の出所は明らかにされておらず、信憑性については不透明だが、アストンのチーム代表アンディ・カウエルは、2026年に向けてフェルスタッペンが移籍する可能性について問われた際、これを明確に否定しなかった。
Courtesy Of Red Bull Content Pool
ドライバーズ記者会見でスマートフォンの画面を見ながら談笑するアイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、2025年4月17日(木) F1サウジアラビアGPプレビュー(ジェッダ市街地コース)