
無計時ベアマン、終わらぬ負の連鎖「謝るほかない」ハースに謝罪
タイム計測叶わず、20番手で予選Q1敗退に終わった2025年のF1開幕オーストラリアGP予選を終えて、オリバー・ベアマン(ハース)は週末を振り返り、チームに対して「謝罪するほかにない」と語った。
イギリス人ルーキードライバーにとって、今週末は散々と形容するに相応しい。初日金曜のFP1では大クラッシュを喫し、クルマに甚大な損傷を与えた。その結果、パワーユニットとギアボックスの交換を余儀なくされ、FP2を欠場することとなった。
失われた走行時間を取り戻すべく臨んだ2日目のFP3では、開始わずか3分後にターン11でコントロールを失い、グラベルに囚われたことで今週末2回目の赤旗を招いた。
3回のプラクティスで計13周という状況の中、ベアマンは予選Q1に向けてガレージから出たものの、無線を通してギアボックスに問題があると報告。その後、ピットに戻った。再びコース上に姿を見せることはなかった。
ただし、予選でラップを走れていたとしても、最後列以外のグリッドを獲得できたかどうかは分からない。VF-25は週末を通して競争力を欠いており、ベテランの僚友エステバン・オコンを以てしても19番手止まりだった。
予選後、ベアマンは自身の責任により走行時間とデータを失ったことで、チーム全体としてクルマを改善する機会が限られたことを謝罪した。
「今週末は、僕がほとんど走行できておらず、その結果として、チームとしても問題の原因を理解するのが難しい状況だった。結局、1台のクルマしか走っていないわけだからね。これについては、チームに謝るほかにない」とベアマンは語った。
Q1敗退という結果については、「もちろん、タイムを残せず少し残念だけど、それを差し引いても今のところ、今週末は散々な展開が続いている」と振り返った。
また、ウェットレースが予想される日曜日の決勝については、「明日は興味深いレースになると思う。気持ちを切り替えるチャンスだ」と語り、挽回を誓った。
2025年F1オーストラリアGP予選では、ランド・ノリスがポールポジションを獲得。2番手にランド・ノリスが続き、マクラーレンが最前列を独占した。3番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続いた。
決勝レースは日本時間3月16日(日)13時にフォーメーションラップが開始され、1周5278mのアルバート・パーク・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。