角田裕毅「本当に苛立たしい」1周目に3ポジダウン、レースを決定づけたRB課題のスタート後退…8番グリッドも入賞圏外12位
角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、ポイント圏内8番グリッドから9月22日のF1第18戦シンガポールGPに臨んだものの、最初の蹴り出しで遅れを取ったことが大きく響き、4ポジションダウンの12位でフィニッシュした。
ターン1に向けてフランコ・コラピント(ウィリアムズ)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)に順位を奪われると、その後、セルジオ・ペレス(レッドブル)にも追い抜きを許し、1周目を終えて11番手にまで後退した。
33周目にソフトタイヤに交換し、15番手からの巻き返しに向けて終盤は好ペースを刻んだが、コラピントに2.5秒及ばず12位でクルマを降りた。
4月の日本GPでは10番グリッドから12番手に、5月のエミリア・ロマーニャGPでは7番グリッドから9番手に、そして8月のオランダGPでは11番グリッドから12番手に後退するなど、角田裕毅は同じVCARB 01をドライブするダニエル・リカルドともども、今年度々、1周目にポジションを落としている。
チーム代表を務めるローラン・メキーズは「スタートに関して我々は、今シーズンを通して不十分な状況が続いており、これを改善すべく懸命に取り組んでいる。このような混戦においては、スタートがポイント獲得の明暗を分けることになる」と語った。
スタートでの出遅れが全てを台無しにしたのでは?と問われた角田裕毅は「スタートは本当に苛立たしいものでした」と振り返った。
「もちろん、僕自身に対するフラストレーションではありますが、何かがおかしかったと思います。間違いなく、今後はもっと上手くやらなければなりません」
レースペースはどうだったのだろうか? ポイント圏内まで巻き返せるものではなかったのだろうか?
「(ソフトタイヤを履いた)最後の数周はかなり良かったと思いますが、ミディアムの方はそこそこでした」と角田裕毅は説明した。
「あのようなポジションを走っていたので、セーフティーカー待ちだったのですが、残念ながらそうなることはなく、誰にとってもクリーンなレースになりました」
「スタートで後手に回ったのは確かだと思います」
車両パフォーマンス部門を率いるギヨーム・デゾトゥーは「スタートでポジションを落とし、1周目の終わりに11番手まで下がったのは大きな痛手」と語り、これを受けて「ミディアムタイヤでロングランを敢行するアグレッシブな戦略」を採ったものの、ペースが足らなかったと振り返った。
「直接のライバルたちと比較すると、我々のペースは明らかに少し足りていない。次の3連戦に向けて最善の準備を整える一方、何が間違っていたのかを分析していく」
2024年F1第18戦シンガポールGPでは、ランド・ノリスがマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に20.945秒差をつけ圧勝した。僚友オスカー・ピアストリが3位表彰台に上がり、マクラーレンが再び大量ポイントを獲得した。
サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を舞台とする次戦アメリカGPは、10月18日のフリー走行1で幕を開ける。