角田裕毅の「本当に力強いラップ」と”改善”を以てしてもQ3には及ばなかった、とRBエギントン
24日(土)に行われたF1第15戦オランダ公式予選を経てRBのテクニカル・ディレクターを務めるジョディ・エギントンは、角田裕毅の「本当に力強いラップ」とチーム側の取り組みによるセッション中の改善を以てしてもQ3には及ばなかったと振り返った。
週末唯一のドライ・プラクティスとなったFP2で7番手を刻んだだけに、同じドライ・コンディションで行われた予選ではQ3進出が期待されたものの、低い路面温度か、それとも雨によってリセットされた路面か。トップ10入りは叶わず角田裕毅は13番手でQ2敗退を喫した。
この日の結果についてエギントンは、ドライバー側の努力で更なる上位グリッドを持ち帰れたとは考えていない。
「予選での最初のラップは両ドライバーともに期待を下回るタイムだったが、2回目の走行では改善が見られた」とエギントンは語る。
「エアロバランスとツールのセッティングを少し調整したことで、Q2に向けてユーキのマシンバランスは改善され、タイヤからより多くのパフォーマンスを引き出すことができた」
「ただ、この改善と本当に力強い最終ラップを以てしても、最終コーナーで0.1秒以上、足らなかった」
「Q2は本当に混戦だった。無論、Q2に向けて取った方向性を更に進めることで、もう一歩踏み出せたかどうかについては検証するつもりだ」
「予選タイムがこれほど拮抗している状況では、あらゆるディテールが重要だ」
ルイス・ハミルトン(メルセデス)に3グリッド降格ペナルティが科され、技術規定違反によりアレックス・アルボン(ウィリアムズ)が失格となったことに伴い、角田裕毅は11番グリッドからレースに臨む。
決勝に向けてエギントンは「FP2のロングランペースがまずまずだったため、序盤で前のクルマに早めに接近できれば、ミッドフィールドの先頭に立ち、チャンスを掴めると思う」と前向きな見通しを示した。
2024年F1オランダGP予選では、ランド・ノリス(マクラーレン)がマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に0.356秒の大差つけてポールポジションを獲得した。
決勝レースは日本時間8月25日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4307mのザントフォールト・サーキットを72周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。