2024年のF1スペインGPでは、角田裕毅擁するRBを含む6チームが何らかの空力アップグレードを持ち込んだ。バルセロナはもはやシーズン最初の欧州戦ではなく、以前ほどではないものの、それでもメジャーアップグレードの地であることに変わりはない。

レッドブルRB20

本格的な夏に向けて展開されるヨーロッパラウンドは序盤よりも気温の上昇が予想される。レッドブルはサイドポッド・インレットの形状を改良。冷却効率を向上させた。

この変更に合わせてパフォーマンスダウンに繋がる冷却ルーバーの数を抑えるなど、エンジンカバーは当然として、フロアまでが変更された。

また、リア側のダウンフォースを増強すべく、下部ビームウイングの幅を拡大。これに合わせてリアウイングの翼端板が調整された。

フェラーリSF-24

フェラーリは中高速コーナーでの旋回時に発生可能なダウンフォース量を増やすべく、新しいリアウィングとビームウィングを導入した。

また、リア側のダウンフォースの向上を目的に、アンダーカットが強化されたサイドポッドを持ち込み、ヴェンチュリートンネル入口のフロアフェンスも最適化。フロアそのものも、前部の高さが引き下げられ、フロアエッジも変更された。

さらに、新しい形状のディフューザーを搭載。ヘイロー後縁の空力デバイスもアップデートされた。

アストンマーチンAMR24

新型ブレーキダクトから排出される気流との相互作用の改善のためにフロントサスペンション・フェアリングが変更された。

また、局所的なダウンフォースの増加を狙い、リア・ブレーキダクトのエアロデバイスにも若干の変更が加えられた。

RB VCARB 01

欧州ラウンドの主戦場となる伝統的なミドル～ハイダウンフォース・サーキット用に設計された新しいリアウイングを持ち込んだ。

また、新型リアウイングへと向かう空気の流れを改善するために新しいエンジンカバーが導入され、サイドポッドの前縁形状も変更された。また、フロアもトンネル入口周りの高さと形状が変更された。

ザウバーC44

2レース前に導入されたシングル・パイロンに合わせて、フラップを含むリアウイング全体が再設計された。また、空力と冷却効率を改善するため、フロント・ブレーキダクトにも改良の手が加えられた。

ハースVF-24

後方衝撃構造に小型のウイングレットが追加された。

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