マグヌッセンに「ボトルの栓」呼ばわりされたサインツ、2025年移籍先決定は「間もなく」
カルロス・サインツが2025年に向けたF1ドライバーマーケットの「ボトルの栓」となっているとしてケビン・マグヌッセン(ハース)は、今季末限りでフェラーリを去る29歳のスペイン人ドライバーが決断を下せば、ドミノ倒し的に残りのシートが一気に決まるとの見方を示した。
角田裕毅のRB残留が決定した今、フリーエージェントの中でその決断が最も注目されているのがサインツで、ウィリアムズあるいは2026年にアウディのワークスチームとなるザウバーとの契約が予想されている。
自身もまたサインツと同じ様に来季の計画が確定していないマグヌッセンはF1第10戦スペインGPの木曜会見で、2025年シーズンの見通しについて問われるとサインツの方に顔を向け「カルロスがボトルの栓なんだ」と笑った。
「多くのドライバーが彼の動きを待っている。それが決まれば他のパズルのピースもはまるだろう。これが真実だ」
将来不透明な状況に置かれていることについてマグヌッセンは「気分が良いものではない」と認めつつも、過去に2度シートを失ったこともあり、若い頃ほど恐怖してはいないと明かす。
「丸ごと1年間がレースに左右されるから、この仕事はドライバーとしてだけでなく、家族を含めた人生全般に本当に大きな影響を与えるものだと思う。だから、半年後の生活がどうなるのか分からないのは僕にとって一番の問題だ」
「でも、僕はこれまでに何度もこういう状況を経験してきた。何度かF1を離れたことがあるけど、F1以外の生活も悪くなかった。若い頃はシートを失うことに対する恐怖感が強かったけど、今はその必要はないと思う」
「F1で走ること、レースをすることは特権的なものだと思うし、僕はそれを愛しているけど、前よりずっとリラックスして物事に取り組めるようになった」
「まだシーズンの序盤だし(実際にシートを失った)以前とは状況が違う。あらゆる決定は、おそらく今後数週間以内に下されるだろう。まだシーズンのかなり早い段階だけど、最終的にどうなるかは見守るほかにない」
当のサインツは「最新情報によると決断は間もなく下される予定だ。もうこれ以上、待ちたくない」と述べ、早期に来季の移籍先が発表できることを願っていると語った。
「数週間、数ヶ月間に渡って頭の中を占めている問題だし、決断を下す時期が来たと思う。もう間もなくだ。近いうちに話せればいいね」
どのチームに行きたいのかハッキリしているのか?と問われたサインツは、「いや、それが問題なんだ。まだどちらがよいのか分からない。自分のマネジメントと話し合ってブレインストーミングをしているところだ」と答えた。
「自宅に戻って数日、休む時間が必要だ。スペインGPの前は家にいたけど、将来のことについて考える時間はなかったんだ。頭の中はスペインGPのことばかりでね」
「カナダGPの後はすごく慌ただしくて、じっくり腰を据えて決断を下す時間がなかったんだ。これからの数週間で決定するのが目標だ」