ジル・ビルヌーブ・サーキットを周回するフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、2024年6月7日F1カナダGPフリー走行
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

先行き一層不透明に…アロンソ最速の傍らフェルスタッペンにERS試練、角田裕毅は8番手 / F1カナダGP 2024 《FP2》結果と詳報

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2024年F1第9戦カナダGP金曜2回目のフリー走行が現地6月7日にジル・ビルヌーブ・サーキットで行われ、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が1分15秒810を記録してトップに立った。角田裕毅(RB)は8番手を刻んだ。

事実上の中止となったFP1を経て行われたFP2は雨が降る中、殆どのドライバーがスリックタイヤでコースイン。引き続き小雨が路面を濡らしたが、それでもタイムは徐々に更新されていき、開始30分を前にアロンソがトップタイムをマークした直後、雨脚が強まり全車がピットに戻った。

チームは10分近くに渡って天候の改善を待ったが叶わず、エステバン・オコン(アルピーヌ)が先陣を切ってインターミディエイトタイヤを履いてコースに入り、他車もこれに続いた。結局最後までコンディションが改善することはなく、アロンソの記録を上回る者は現れなかった。

そのため、タイムシートから読み取れるものは限定的で、予選が行われる土曜は天候がさらに悪化する予報となっており、週末を予想する事は一層、難しくなった。

ディフェンディング王者のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、競争力不足に苦しんだ前戦モナコに続き、今度はメカニカルトラブルの試練に直面した。セッション開始30分を前に煙を上げながらガレージにクルマを戻すと、僅か4周でFP2を終えた。エネルギー回生システム(ERS)のトラブルが原因だった。

ランド・ノリス(マクラーレン)は最終ターン13・14で2度に渡ってコース外に飛び出た。この場合はコースに合流する際、コース脇に設置されたボラードの左側を通らなければならないが、ノリスは2度に渡ってレースディレクターのこの指示に従わなかった。

シャルル・ルクレールも罰金を含むペナルティのリスクに直面した。フェラーリはFIAのウェット宣言を待たずに16号車SF-24にインターミディエイトタイヤを装着。コースに送り出した。


3回目のフリー走行は、日本時間6月8日(土)25時30分から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第9戦カナダGPフリー走行2(FP2)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:15.810 24
2 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:16.273 +0.463 23
3 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:16.464 +0.654 26
4 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:16.556 +0.746 23
5 3 ダニエル・リカルド RB ホンダRBPT 1:16.731 +0.921 22
6 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:16.773 +0.963 14
7 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:16.908 +1.098 26
8 22 角田裕毅 RB ホンダRBPT 1:16.951 +1.141 21
9 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:16.977 +1.167 21
10 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:17.041 +1.231 18
11 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:17.417 +1.607 30
12 2 ローガン・サージェント ウィリアムズ・メルセデス 1:17.496 +1.686 21
13 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:17.722 +1.912 26
14 77 バルテリ・ボッタス ザウバー・フェラーリ 1:17.817 +2.007 20
15 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:17.903 +2.093 19
16 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:19.008 +3.198 19
17 24 周冠宇 ザウバー・フェラーリ 1:19.087 +3.277 16
18 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:19.311 +3.501 4
19 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:20.789 +4.979 25
20 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:20.843 +5.033 20

コンディション

天気
気温18℃
路面温度24℃

セッション概要

グランプリ名 F1カナダGP
セッション種別 フリー走行2
セッション開始日時

サーキット

名称 ジル・ビルヌーブ・サーキット
設立 1978年
全長 4361m
コーナー数 14
周回方向 時計回り

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