一気に移籍進展か…ニューウェイ、本命チーム代表と英国ロンドンで会談との報道
スクーデリア・フェラーリのフレデリック・バスール代表がF1第6戦マイアミGPを前に、レッドブルの最高技術責任者、エイドリアン・ニューウェイと会談の場を持った可能性があると伊紙「Gazzetta dello Sport」が2024年5月1日(水)、報じた。
報道によるとバスールは、4月30日(火)にチームとともに次戦の舞台、マイアミへと向わず、英国ロンドンに飛んだという。
ロンドンに向かった理由は明白ではないものの、F1史上最高のデザイナーとの契約をまとめるための話し合いが行われた可能性があり、マイアミGP後に契約発表が行われるとの見方を伝えた。
イギリスのミルトンキーンズにあるレッドブルの本拠では先だって、2025年末に終了する現行契約の早期解除に関する話し合いが数時間に渡って行われ、レッドブルは1日(水)、2025年の第1四半期を以てニューウェイがチームを去ると発表した。
フェラーリはCART時代と1996年、2014年の少なくとも3回に渡ってニューウェイにアプローチしてきた。また、最近ではレッドブルとの現行契約が結ばれた2023年シーズンに先立っても接触したと見られている。
契約が実現した場合、フェラーリはシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンというグリッド最高水準のドライバーラインナップに加え、その驚異的な才能で数々のチャンピオンマシンを手掛けてきた稀代の天才デザイナーをチームに迎え入れる事になる。
実際にどう転ぶかはさておき、年俸約5,000万ユーロ(約84億円)とも噂される7度のF1ワールドチャンピオンとの複数年契約を決断したフェラーリのジョン・エルカーン社長が、計12回のコンストラクターズ選手権制覇の立役者であり、グリッドで最も高額を稼ぐニューウェイの獲得を躊躇う理由を探すのは難しい。
レッドブルとの契約解除に際してニューウェイは「新たな挑戦」を追い求める考えを明らかにしたが、その挑戦がF1に関わるものであるとは明言していない。しかしながら、それがF1であるとするならば、フェラーリは現時点で移籍先の本命だ。
マクラーレンとメルセデスは共に、ニューウェイの獲得に興味を示していない。一方でアストンマーチンは巨額オファーを出したと報じられているが、パドックではニューウェイがこれを断ったとの噂が流れている。