角田裕毅、マグヌッセンとの一件「白黒ハッキリしている」悪夢のDNFインシデントを説明…ペースは依然不足
角田裕毅(RB)にとっての2024年のF1中国GPは最後まで悪夢のような週末となった。最後列19番グリッドからの巻き返しに臨んだレースでは、序盤に大きくポジションを上げるも、ケビン・マグヌッセン(ハース)に右リアを引っ掛けられてリタイヤを余儀なくされる結果に終わった。
他車のエキゾーストノートがこだまする中、早々にインタビューに応じた角田裕毅は、マグヌッセンとの一件について問われると、「彼が僕のリアに接触した事はハッキリとしています」と感情に振り回される素振りを見せず冷静に答え、次のように続けた。
「ターンインしようとした彼が僕に接触してきたんです。なので僕にはどうする事もできませんでした。アウト側にスペースもありませんでしたし。なのであの件に関しては白黒ハッキリしています」
「ああいった形でレースが終わってしまい残念ですし、本当にフラストレーションが溜まります。あの時点まではポジションを上げていて、かなり良かったので」
2戦連続のポイント獲得を果たすなど、角田裕毅は開幕4戦で中団トップの走りを続けてきたが、フリー走行、スプリント予選、スプリント、そして予選を含めた上海での週末は一貫してパフォーマンス不足に見舞われ、僚友ダニエル・リカルドに遅れを取り続ける状況が続いていた。
自身では良い走りができていると思っているのにラップタイムが伴わない…クルマに何らかの問題があると感じていた角田裕毅だが、決勝でのペースはどうだったのか?
「リスタートまでは悪くなかったと思います。5つポジションを上げる事ができましたし、僕自身ができる事を最大限に発揮できたと思います」と角田裕毅は語る。
「ただペースに関しては依然として、改善されたようには感じませんでした」
「どうやってペースを見つけるかが問題ですが、チームメイトと比較してもかなりの差があったのは間違いないです。今後に期待します」
「ただ、この問題を解決するためにチームは、僕一人に背負わせるのではなく、大いにサポートしてくれていますので、それについては本当に良い事だと思いますし、すごく助かっています」
「とは言え今週末は全体的に、真っ当なパフォーマンスを見せることができませんでした。残念なのは間違いありません。次のレースでは強くなって戻ってきます」
2024年F1第5戦中国GPではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にランド・ノリス(マクラーレン)、3位にセルジオ・ペレス(レッドブル)が続く結果となった。
マイアミ・インターナショナル・オートドロームを舞台とする次戦マイアミGPは現地5月3日のフリー走行1で幕を開ける。