フェルスタッペン最速発進も刷新コースで3.7秒ダウン、角田裕毅は6番手発進 / F1カタールGP《FP1》結果とダイジェスト
シーズン18戦目となる2023年F1世界選手権カタールGPが10月6日に開幕を迎え、タイトル3連覇に王手をかけるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が1分27秒428をマーク。金曜1回目にして週末唯一のフリー走行でトップに立った。角田裕毅(アルファタウリ)は6番手につけた。
舗装や縁石、ランオフエリアの全面改修によって確かにコース全長が39m伸びたという少し奇妙な事実はあれど、フェルスタッペンのトップタイムは前回大会で自身が刻んだFP1のトップタイムと比べて3.705秒も遅かった。
ロサイル・インターナショナル・サーキットでのカタールGPは2021年以来、2回目の開催となる。FIFAワールドカップの開催国という事で昨年はカレンダーから脱落したため、グランドエフェクトカーがロサイルを走るのは今回が初めてだ。
日没を前にスタートしたオープニング・セッションは、夕陽がドライバーの視界を奪い、砂がクルマの足元をすくい、更には強風が予測不可能性を増大させるという極めてトリッキーな3重苦的コンディションの中で行われた。
舞い上がる砂埃はここが砂漠の只中である事を思い出させるに十分なほど酷かった。伝説的ラリードライバーを父に持つカルロス・サインツ(フェラーリ)は「このコンディションだと親父の方が速いかも」と報告を上げた。
結果、何人ものドライバーがコースアウトを余儀なくされたが、ロサイルはランオフエリアが広大であるためクラッシュに至るような事故はなかった。この傾向は60分全てに渡った。
象徴的なのはアレックス・アルボン(ウィリアムズ)だった。残り10分でソフトに履き替えるもの、ターン4で2周連続、挙動を大きく乱してコース外に飛び出した。
FP1のタイムシートから読み取れるものは殆どないと言って良いだろう。スプリントフォーマットが採用されるためタイヤが通常より1セット少なく、各チームのプログラムは大きく異なり、路面が劇的に進化していく展開であったため、計測のタイミングが大きな差に繋がった。
ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)までのトップ7の内、4番手を刻んだフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)だけはミディアムタイヤで自己ベストを記録した。
前戦日本GPでダブル表彰台に上がったマクラーレン勢はオスカー・ピアストリが9番手、ランド・ノリスが10番手に留まったが、2人はいずれも最も硬いハードタイヤでの計測だった。鈴鹿とロサイルは意外と特性が似ているため、今週末も上位に食い込んでくるかもしれない。
この後に行われる予選はドライバーにとって非常に厳しい争いとなるはずだ。路面は更に改善するだろうが、ラインをほんの数cm間違えるだけでコースアウトしてしまう恐れが高く、これを見越して余分な燃料を積めば、ここではラップタイムに大きな影響が及ぶ。
予選は日本時間10月6日(金)26時から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2023年F1第18戦カタールGPフリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:27.428 | 26 | |
2 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:27.762 | +0.334 | 27 |
3 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:27.909 | +0.481 | 27 |
4 | 14 | アロンソ | アストンマーチン | 1:27.919 | +0.491 | 28 |
5 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:28.016 | +0.588 | 24 |
6 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:28.027 | +0.599 | 28 |
7 | 27 | ヒュルケンベルグ | ハース | 1:28.171 | +0.743 | 22 |
8 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:28.336 | +0.908 | 28 |
9 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 1:28.380 | +0.952 | 20 |
10 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:28.441 | +1.013 | 24 |
11 | 2 | サージェント | ウィリアムズ | 1:28.550 | +1.122 | 25 |
12 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:28.590 | +1.162 | 26 |
13 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:28.679 | +1.251 | 26 |
14 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:28.690 | +1.262 | 28 |
15 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:28.732 | +1.304 | 25 |
16 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 1:28.821 | +1.393 | 23 |
17 | 77 | ボッタス | アルファロメオ | 1:29.041 | +1.613 | 27 |
18 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ | 1:29.106 | +1.678 | 29 |
19 | 40 | ローソン | アルファタウリ | 1:29.238 | +1.810 | 29 |
20 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:29.502 | +2.074 | 26 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 35℃ |
路面温度 | 41℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1カタールGP |
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セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | ロサイル・インターナショナル・サーキット |
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設立 | 2004年 |
全長 | 5419m |
コーナー数 | 16 |
周回方向 | 時計回り |