アルファタウリ、F1日本GPポスターの意匠を巡り釈明「政治運動や歴史的事実に言及する意図はない」
2023年のF1日本GP向けにデザインしたポスターデザインに一部から批判の声が飛んだ事を受けスクーデリア・アルファタウリは「政治運動や歴史的事実に言及する意図はない」と釈明した。
F1チームは各グランプリウィークに際して特別なポスターを制作するのが一般的だ。アルファタウリはイベント開幕先日にあたる9月21日(木)、同チーム所属の日本人ドライバー、角田裕毅と鈴鹿サーキットの観覧車などを組み合わせたポスターを公開した。
https://twitter.com/AlphaTauriF1/status/1705037713991197041
背景には、角田裕毅の日本GP用スペシャルヘルメットの頭頂部にあしらわれた紅葉で構成された日の丸を中心に、放射状のラインが赤色で描かれた。一部のSNSユーザーはこの投稿に対して、旭日旗との類似性を指摘した。
翌日朝、アルファタウリはSNSを通して「ここ数時間、日本GPのポスターについて幾つかのコメントを目にした。政治運動や歴史的事実に言及する意図はなく、我々はこのポスターをただ美的目的のために作成した」と説明した。
「こうした不本意な言及によって気分を害し得た全ての人々に謝罪したい。このポスターは、F1カレンダーの中で最も象徴的で人気のあるレースのひとつである日本GPのレースウィークを祝うことを純粋に意図したものだ」
世界大戦時に日本軍旗として使用された経緯などから、旭日の意匠の使用は度々、諸外国から禁止を求める声が上がる。東京五輪の際も韓国政府が旭日旗の使用を禁止するよう、国際オリンピック委員会に要請。物議を醸した。