F1ベルギー:ハミルトンとアルボンの”危険なコース復帰疑惑”の裁定を発表
危険な形でコースに復帰した疑いがあるとして7月28日(金)に行われた聴聞会を経てF1ベルギーGPのスチュワードは、予選4番手のルイス・ハミルトン(メルセデス)をお咎めなしとする一方、16番手のアレックス・アルボン(ウィリアムズ)を今季初となる戒告処分(ドライビング)とする決定を下した。
アルボンはQ1の終盤、ターン8でコース外に飛び出した後、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)の前方でコースに復帰した。
レイアウト的にアルボンがそこでコースに復帰しようとすると必然的にレーシングラインに出る事になるが、スチュワードは「別のクルマが接近する中、安全に復帰するためにできる事がもっとあった」と指摘した。
Alex Albon goes off and rejoins in front of Pierre Gasly on a quick lap 👀#BelgianGP #F1 pic.twitter.com/98e6cfTvJb
— Formula 1 (@F1) July 28, 2023
ハミルトンはQ2の序盤にラディオン(ターン4)でコース外に飛び出し、チームメイトのジョージ・ラッセルの前でコースに復帰した。
スチュワードによると公聴会の中でハミルトンは「ボッタスが接近しているとの警告があったためコースを離れた」と説明した。
後方にいたラッセルもチームから同じ警告を受けていたため、ハミルトンの行動は完全に予測の範囲内にあり「如何なる時点においてもあの動きが安全でない事はなかった」と説明。スチュワードはこの見解に同意し、これ以上の措置を取らない事を決定した。
Lewis Hamilton runs wide 😳
Less than 8 minutes remain in the session! #BelgianGP pic.twitter.com/X4AYkNfTNj
— Formula 1 (@F1) July 28, 2023
同じく予選中に発生したシャルル・ルクレール(フェラーリ)に対する走行妨害の一件については、ケビン・マグヌッセン(ハース)に3グリッド降格ペナルティが科される事となった。
2023年のF1ベルギーGP予選でトップに立ったのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。2番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)を0.82秒差で退けた。3番手にはフェルスタッペンの僚友セルジオ・ペレスが続く結果となった。
シュートアウトは日本時間7月29日(土)19時から、スプリントは同23時30分から1時間に渡ってスパ・フランコルシャンで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。