角田裕毅「ペースが全くなかった…理由は分かってる」異条件見込みの本レースで巻き返しへ
13番グリッドの16位フィニッシュと、7月1日(土)に行われたウェットコンディションでのスプリントは、角田裕毅(アルファタウリ)にとって為す術なく順位を落とすレースとなった。ドライが見込まれるF1オーストリアGP本戦での巻き返しを目指す。
24周のレースを終えて、ペースがなくて驚いたか?と問われた角田裕毅は「そうですね。ペースが全くありませんでした。ですが理由は分かっています。他のコースと同じ傾向ですね。気持ちを切り替えて明日に集中します」と返した。
https://www.instagram.com/p/CuKMXpSqfjX/
スプリントに先立ち行われたシュートアウトではSQ2に駒を進めたものの、SQ1で2セットの新品ソフトを使い切ったためタイヤが残っていなかった。
それにも関わらず、1分6秒185という力強いベストラップを記録したが、残念ながらターン10のトラック・リミットにより抹消された。それでも初日予選を上回る13番手を獲得した。
チーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは「ドライバー達は最大限にプッシュしたものの、それによって最速ラップがトラック・リミットを越えてしまい、ユーキは11番手を逃してしまった」と振り返った。
シュートアウトについて角田裕毅は「何と言ったらいいのか分かりませんが、結局のところ、十分なペースがありませんでした。チャンスを最大化しようとしましたが、数ミリメートルという差で2回目のラップタイムが抹消されてしまったので、フラストレーションがあったのは確かです」と語った。
スプリントでは路面がドライへと変化していく中でインターミディエイトタイヤに苦戦。チームは2台をソフトタイヤに変更する決断を下したが挽回には至らず、角田裕毅は16位でレースを終えた。
「トリッキーなレースで、できることはあまりありませんでした」と角田裕毅は振り返る。
「特に僕らのクルマは直線スピードが足らないため、自分のパフォーマンスを最大化することができず、クルマから最大限のものを引き出すことができませんでした」
「インターミディエイトタイヤのペースはまずまずでしたが、ドライとウェットの中間コンディではかなり遅かったです」
「他のコースでも同じような課題を抱えているので、過去の経験から得た知識を活かしてリセットして明日に集中したいと思います」
「集団はタイトなので常に完璧にこなす必要があります。何が起こるか分かりません」
2023年F1オーストリアGPスプリントではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾り、僚友セルジオ・ペレスが2位、カルロス・サインツ(フェラーリ)が3位に続く結果となった。
決勝レースは日本時間7月2日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4318mのレッドブル・リンクを71周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。