レッドブル・リンクで報道陣の質問に答えるスクーデリア・アルファタウリのフランツ・トスト代表、2023年6月30日F1オーストリアGP
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角田裕毅の”TOP3ドライバー”入り「100%同意」とアルファタウリのトスト

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ドライバーの純粋なパフォーマンスという点で、角田裕毅は2023年シーズンのトップ3ドライバーに値するとの評価についてスクーデリア・アルファタウリのフランツ・トスト代表は「100%同意する」と述べ、適正な見解との考えを示した。

第10戦F1オーストリアGPに先立ち、ニック・デ・フリース(アルファタウリ)とオスカー・ピアストリ(マクラーレン)はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)と並び、角田裕毅の名前を挙げた

アルファタウリのガレージ内でおどけた表情を見せる角田裕毅、2023年6月30日F1オーストリアGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

アルファタウリのガレージ内でおどけた表情を見せる角田裕毅、2023年6月30日F1オーストリアGP

レッドブル・リンクでの唯一のプラクティスを経てアルファタウリの指揮官は「100パーセント同意する。ユーキは素晴らしい仕事をしている。我々が適切なクルマを用意すれば、彼はやってくれる」と語った。

今季の角田裕毅は如何なるコンディション、サーキットであれ常に10位を争う高い一貫性を発揮してきたが、カナダGPだけは入賞に程遠い場所でレースを終えた。

ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)に対する走行妨害によって3グリッド降格を受け、最後列19番手からスタートした事が響いた。だがそれがなくとも予選16番手と、1ラップペースの競争力が乏しかった。

ジル・ビルヌーブ・サーキットで予選ペースを欠いた理由についてトストは「タイヤの空気圧が間違っていた。クルマのセットアップでミスをしたんだ」と説明した。

「というのも、ユーキはフルウェットのFP3でかなりの競争力を発揮したが、予選では路面が乾いていた。我々がミスをしてしまった結果、彼はQ1止まりになってしまった」

「カナダでは一旦遅れを取ると、前のクルマに追いついてオーバーテイクするのが難しい。そこで1周目を終えてピットに呼び、最後まで走り切るという特別な戦術を採った」

「だがタイヤのデグラデーションが予想以上に酷かったため、その時彼はアルボンに続いて9番手を走っていたものの、再度ピットに入れる事にした」

「残念ながらポイントを獲得することはできなかったが、クルマは良くなっていると言わざるを得ない」

「モナコでもそうだったように、彼は雨が降るまで9番手につけていた。バルセロナでも9番手にいたが、周冠宇とのインシデントがあった」

「クルマはパフォーマンスを発揮していたし、空力的な面で幾つか前進している。今後のレースに向けてはかなり前向きに考えている」

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