角田裕毅「本当に悔しい」渋滞に阻まれQ2まで0.021秒、シュートアウトで挽回へ
トラフィックに阻まれ、Q2まで僅か0.021秒届かず16番手でQ1敗退を喫した6月30日(金)のF1第10戦オーストリアGP予選を終えて角田裕毅(アルファタウリ)は「本当に悔しいです」と苛立ちをのぞかせた。
中団争いは激戦だった。7番手通過のフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)から角田裕毅まではコンマ13秒に過ぎなかった。セッションの最終盤にバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)に1000分の21秒差で蹴落とされた。
僅差でのノックアウトについて角田裕毅は「本当に悔しいです。最後のプッシュラップはトラフィックの影響もあり、自分のパフォーマンスを最大限に発揮できませんでした。2回目のプッシュラップが本当に良かっただけに残念です」と振り返った。
「接戦ですし、楽にQ2突破できるほどパフォーマンスにはあまり余裕はありませんが、それでもQ2進出は可能だったと思います。本当に悔しいですが、これが現実です。明日に集中したいと思います」
チーフ・レースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは初日の取り組みを次のように説明した。
「FP1は路面が熱くタイヤのオーバーヒートに悩まされ、マシンバランスに影響が出ていたが、それを除けば取り組むべき大きな課題はなかった。ここは全長が短く、一般的に各車のギャップが小さいため、Q1で3つのタイヤを使ってQ2進出のチャンスを狙う事にした」
「Q1で3本の新しいソフトタイヤを両ドライバーに履かせた。各々、前進したものの、Q2に進出するにはペースが足りなかった」
「アウトラップの終盤にトラフィックに遭遇してしまったため、タイヤはフライングラップを始めるに理想的な状態ではなかった。ユーキは1000分の2秒差でQ2進出を逃した。本当に接近していた」
幸いにも初日は雨に振られることはなかったが、シュートアウトとスプリントが行われる2日目はウェットコンディションが予想される。
角田裕毅は「明日は今日とは違って雨が降る可能性があるとのことで、しっかりと準備をしてシュートアウトで全力を尽くせればと思っています」と付け加えた。
2023年F1オーストリアGP予選でポールポジションを獲得したのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。2番手にシャルル・ルクレール、3番手にカルロス・サインツのフェラーリ勢が続く結果となった。
シュートアウトは日本時間7月1日(土)19時から、スプリントは同23時30分からレッドブル・リンクで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。