ライバルも認める今季の角田裕毅!2023年の「トップ3ドライバー」に名前…フェルスタッペンとアロンソと並び
高く評価しているのはジャーナリストだけではない。2023年シーズンの折り返し地点を間近に控え、ニック・デ・フリース(アルファタウリ)とオスカー・ピアストリ(マクラーレン)は今年のトップ3ドライバーの中の一人として角田裕毅の名前を挙げた。
レッドブルを除き、F1のフィールドは近年稀に見る混戦模様となっている。中でも中団チームの争いは激しく、週末毎にどのチーム、ドライバーがトップ10の壁をこじ開けるのか予想するのは不可能に近いほどだ。
そんな状況にあって角田裕毅は、控えめに言っても速いとは言えないアルファタウリAT04を駆り、前戦カナダGPを除く全てのレースで10位を争い、ミッドフィールドの中で頭ひとつ飛び抜けた一貫性を発揮している。
F1第10戦オーストリアGPを前に、車体性能を差し引いて純粋なパフォーマンスのみに注目した場合、今シーズンのトップ3ドライバーは誰だと思うか?との質問が5名のドライバーに投げかけられた。
チームメイトとして誰よりも近くでその姿と取り組みを見てきたデ・フリースは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)に続けて「ユーキだ」と答えた。
奇しくもデ・フリースと同じF1ルーキーのピアストリも同意見だった。度々コース上でやり合ってきた22歳のオーストラリア人ドライバーは「マックス、フェルナンド、それにユーキもそうだよね。彼は今シーズン、いい仕事をしていると思う」と語った。
本人を除けば、圧倒的な強さでチャンピオンシップをリードするフェルスタッペンの名前を挙げない者はなかった。ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)は「マックス、フェルナンド、ピエール(ガスリー)だね」と答えた。
ジョージ・ラッセル(メルセデス)は「マックスが毎週末に渡って手堅い仕事をしているのは明らかだと思う。今のところ彼がナンバーワンだ」と意見を述べた。では2番と3番は?
ラッセルは「フェルナンドはいい仕事をしているし、ルイス(ハミルトン)もいい仕事をしている。ランド(ノリス)もオスカーもそうだね。この前、予選で2番手を獲得したハルク(ヒュルケンベルグ)も」と付け加えた。
フェルスタッペンはと言うと「正直言って分からない。ジョージが言ったように、チームメイトとしか比較できないし、他のクルマは実際のパフォーマンスがどうなのか分からないからね」と、誰の名前も挙げなかった。
「このグリッドにはトップ3に入るに相応しい優秀なドライバーがたくさんいると思う。だから分からないな」