ヘルメットを被ってマシンに乗り込むレッドブルのセルジオ・ペレス-2023年F1カナダGP決勝
Courtesy Of Red Bull Content Pool

セルジオ・ペレス「心配」未だスランプ脱せず、3戦連続TOP3圏外

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復調のきっかけとなる事を願ってF1カナダGPに挑んだセルジオ・ペレス(レッドブル)だが、予選では3戦連続のトップ10圏外となる12番手に留まり、レースでは僚友マックス・フェルスタッペンが4連勝を飾る一方、6位でフィニッシュするのが精一杯だった。

モナコ以降、ペレスは一度も表彰台に上がっていない。チャンピオンシップ争いにおける首位フェルスタッペンとの差は69ポイントにまで拡大した。何が起きるか分からないのがモータースポーツだが、それでもなおペレス悲願のタイトルは絶望的な状況と言える。

ピットストップするレッドブルのセルジオ・ペレス-2023年F1カナダGP決勝Courtesy Of Red Bull Content Pool

ピットストップするレッドブルのセルジオ・ペレス-2023年F1カナダGP決勝

ヘルメットを脱いだペレスは「自分に自信はあるし、何が出来るかは分かってるつもりだけど、今日はホントに良くなかった」と振り返り、スランプを脱せない状況に不安を抱いている事を認めた。

「今はチャンピオンシップの順位よりも、自分のパフォーマンス低下の方が心配だ。兎に角、ペースが上がらないんだ」

「プレッシャーが全くないわけじゃないし、難しい状況だけど、パフォーマンスを発揮するためにここにいるんだから、次からのレースではそれを果たさなきゃならない」

「チームにとっては100勝目という素晴らしい週末になった。みんなの事を思うと僕もハッピーだ。マックス(フェルスタッペン)は今日だけじゃなく、シーズンを通して傑出した仕事をし続けている」

スランプからの脱却に向けては何よりもまず、問題の原因を理解する必要がある。

「今日はペースがなくてちょっと驚いた」とペレスは語る。

「最初に履いていたハードタイヤの感触は良かったんだけど、セーフティカーが入ってからはタイヤのグリップが戻らなくて、ミディアムタイヤではペースをつかむことが出来なかった」

「今日のレースは特にペースがよくなかったから、改善していく為にも時間をかけて理解していくことが重要だと思ってる」

チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「彼がもっと良い結果に飢えている事は分かっている。パフォーマンスを改善させる方法をすでに検討している事だろう」と付け加えた。


6月18日(日)にジル・ビルヌーブ・サーキットで行われた2023年F1第9戦カナダGP決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを果たし、2位にフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、3位表彰台にはルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。

レッドブル・リンクを舞台とする次戦オーストリアGPは6月30日のフリー走行1で幕を開ける。

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