昨季ポールのルクレール、異様な4年ぶりQ1敗退「唯一言えるのは左コーナーは操縦不能」PLスタートの可能性も
F1スペインGPで2019年以来、4年ぶりとなるQ1敗退を喫したシャルル・ルクレール(フェラーリ)は「唯一言えるのは左コーナーは操縦不能だったって事だ」と述べ、SF-23に不可解なドライバビリティの問題が生じていたと説明した。
通常、SF-23は1ラップペースに優れたマシンであり、ルクレールもまた予選巧者として知られるドライバーだが、ダンプコンディションとなった6月3日のカタロニア・サーキットで突如失速。上回れたのはローガン・サージェント(ウィリアムズ)ただ一人の19番手に終わった。
チームメイトのカルロス・サインツがマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に次ぐ2番手を獲得した事で、その異様さと苦戦ぶりはより際立つ事となった。
失速の原因についてルクレールは「分からない」とした上で「唯一言えるのは左コーナーが操縦不能だったって事だ。右コーナーの感触は今朝のセッションと殆ど変わらなかったのにね」と説明した。
タイヤを交換しても左コーナーでのみリアが全くグリップしない状況は変わらず、クルマの挙動は「本当に本当に奇妙」だったとして「クルマは酷いオーバーステアで、予測不可能な状態だった」と補足した。
そしてトラブルの原因は車体の右リアにあるはずだとして「分析して原因を突き詰めなきゃならない」と強調し、セッション後の車体の点検で何も問題がないと分かれば「本当にビックリだよ」と付け加えた。
また、同じような濡れた路面の中で行われたFP3における「クルマのフィーリングは本当に良かった」として、コンディションによる影響の可能性も排除した。
ルクレールのトラブルについてチーム代表を務めるフレデリック・バスールは「調査中」であるとして、現時点ではハッキリとした事は分かっていないと説明した。
仮にクルマに何某かの問題が発見され、決勝を前に車体に変更を加えた場合、そのパーツ如何によっては、パルクフェルメ違反によりピットレーンスタートが命じられる可能性もある。
2023年F1スペインGP予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。2番手にカルロス・サインツ(フェラーリ)、3番手にランド・ノリス(マクラーレン)が続く結果となった。
決勝レースは日本時間6月4日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4,657mのカタロニア・サーキットを66周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様は期間限定キャンペーン中のDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。