第107回インディ500のプラクティス8が米国現地5月22日(月)に行われ、2018年のインディ500ウィナー、12号車ベライゾン・チーム・ペンスキー・シボレーを駆るウィル・パワーがバイブレーションを抱えながらも229.222mphのトップラップを記録した。

前日の予選で3年連続ポールを獲得したチップ・ガナッシ・レーシングの勢いは衰えず、6度のシリーズチャンピオンで2008年のインディ500ウィナーであるスコット・ディクソンが2番手、3度目の制覇を目指す佐藤琢磨が3番手につけた。

予選で自身初の500ポールポジションを獲得したアレックス・パロウは4番手をマーク。トップ4に3台のガナッシが並ぶ結果となった。2013年の500ウィナーで今回がシリーズ引退レースとなるトニー・カナーン（アロー・マクラーレン）はトップ5入りを果たした。

この日は予選落ちを喫したグラハム・レイホールを除く33台のマシンが決勝を見据え、パック（集団）走行を通してクルマのセットアップ作業に取り組んだ。

これまでのプラクティス同様、クリーンなセッションが期待されたものの、本大会初の大きなアクシデントが発生した。

開始71分、キャサリン・レッグ（レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング）とステファン・ウィルソン（ドレイヤー&レインボールド・レーシング）がターン1で激しくクラッシュ。セッションは一時中断された。

幸いにもレッグは自力でクルマから降りた。ウィルソンは意識こそあったものの、セーフティーチームによってクルマから降ろされた後、精密検査のために地元の病院へ搬送された。

IMSメディカル・ディレクターのジュリア・ヴァイザーによると両ドライバーの容態は問題なさそうだが、クルマの損傷は激しく、同じシャシーのままイベントを続行できるかどうかは疑わしい状況だ。

次のセッションは”カーブデー”の5月26日(金)現地11時〜13時に行われる最終プラクティスとなる。第107回インディアナポリス500マイルレースは28日(日)に開催される。

決勝はGAORA SPORTS（CS ch.254）のほか、huluのライブTVでも生中継される。スカパー！は加入月無料0円キャンペーンを、huluは2週間の無料トライアルを実施している。

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