角田裕毅「もっと速いと思っていたのに…」100分の1秒差のQ1敗退、初日より車体後退か
3月18日のF1サウジアラビアGP公式予選で16番手Q1敗退を喫した角田裕毅(アルファタウリ)は「昨日の段階ではもっとペースがあると思っていただけに本当に残念です」と肩を落とした。
中団は今回も熾烈だった。角田裕毅はラップをまとめ上げたものの、100分の1秒差でバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)に15番手の座を許した。8番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)から角田裕毅までは0.285秒。僅差に9台がひしめく状況だった。
ヘルメットを脱いだ角田裕毅は「残念なのは確か」とする一方、「ラップをまとめる事はできましたし、予選を通じて進歩できたので、その点には満足しています」と述べ、やれるだけの事はやったとの自負を感じさせた。
AT04の競争力はお世辞にも褒められたものではない。何しろその問題点を問われた際に、チーム代表のフランツ・トストをしてボロクソに言う位なのだから。
角田裕毅も「Q2やQ3に進出するためには、もう少しクルマのグリップとパフォーマンスを上げなければなりません」と強調するが、同時に「ここ2、3日で学んだことを活かせたと思いますし、チームはよくやってくれたと思います」とも述べ、チームの労をねぎらった。
少なくとも初日の時点において、AT04のレースペースはウィリアムズやマクラーレン、ハースやアルファロメオといったミッドフィールドのライバルを上回っていた。
角田裕毅は「明日はまた別の日ですし、良いレースペースが発揮できればと思っています。個人的な主な目標は、自分自身に集中し、100パーセントの力を発揮して、ポイントを獲得することです」と付け加えた。
角田裕毅についてテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは、FP3で初日よりもグリップとバランスに苦戦していたとして「後手に回った状態で予選に臨むこととなった」と説明した。
エギントンはQ2まで僅差であった事を強調しつつも「結局のところ、非常にタイトな中団争いでQ2に到達できなかったわけで、パフォーマンス向上が期待される第3戦でのエアロアップデートが待ち望まれる」と付け加えた。
アルファタウリは次戦オーストラリアGPと第4戦アゼルバイジャンGPで立て続けにアップグレードを予定している。
2023年F1サウジアラビアGP予選ではセルジオ・ペレス(レッドブル)が2年連続のポールポジションを獲得。2番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手はフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)という結果となった。
決勝レースは日本時間3月19日(日)26時にフォーメーションラップが開始され、1周6,174mのジェッダ市街地コースを50周する事でチャンピオンシップを争う。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。