アレッサンドロ・アルンニ・ブラービ
人物データ
名前 | アレッサンドロ・アルンニ・ブラービ / Alessandro Alunni Bravi |
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国籍 | イタリア |
居住地 | スイス |
生年月日 | 1974年11月23日 / 49歳 |
SNS |
アレッサンドロ・アルンニ・ブラービ(伊:Alessandro Alunni Bravi)はイタリア・ウンベルティデ出身の弁護士兼マネージャー。2023年よりアルファロメオの名を掲げたスイス・ヒンウィルのF1チームの代表者(team representative)を務める。
これはいわゆる「チーム代表(team principal)」、つまりチームのトップ、ボスとしての役職ではない。”チームの顔”として記者会見を含む公の場に立つなど、広報担当的な意味合いが強い異例のポジションだ。
噂では、”チーム代表”の任命に関しては2023年末限りでタイトルスポンサー契約が終了するアルファロメオが発言権を持っていたため、グループCEOのアンドレアス・ザイドルは以降始まるアウディとの関係を踏まえた上で適切な人物を任命できず、ある種の繋ぎとしてチームトップを置かない人事としたようだ。
無名にして超豊富な経験
F1ではあまり知られていない人物だが、フランス語、英語、イタリア語が堪能で、チーム及びドライバーマネジメントの双方で20年以上のキャリアを持ち、膨大な数の企業の経営に参画してきた経験を持つ。
ストフェル・バンドーンやフェルディナンド・ハプスブルクを支援するスポーツエージェンシー「Trusted Management」の創業者であり、ザウバーでの職務と並行してフォーミュラEにシャシーを独占供給するスパーク・レーシング・テクノロジーやARTグランプリで法務担当役員を務めている。
ペルージャ大学で法律を専攻し1999年に卒業。ジャーナリストとしての短い活動期間を経て、2002年~2003年にフォーミュラ3000インターナショナルに参戦していたコローニ・モータースポーツのマネージング・ディレクター兼チーム・マネージャーに就任した。
その後、世界ラリー選手権(WRC)のラリー・イタリア・サルディニア大会のプロモーター企業でCEOを務めた後、2005年に当時のGP2シリーズに参戦したトライデント・レーシングのチーム代表兼マネージングディレクターに任命された。
2008年以降はレースチームやスポーツ・イベント会社、タレント及びドライバーマネジメント会社などの経営に携わった。
中でも有名なのは、元フェラーリ代表、FIA会長のジャン・トッドの息子ニコラスが運営する「オール・ロード・マネジメント」で、2010年から2016年までマネージャー職を務めた。
業務執行取締役、法務担当役員などの役割で2017年7月にザウバー・グループに加わると、2022年3月にアルファロメオF1チームの業務執行取締役に就任。フレデリック・バスールのフェラーリ移籍に伴い、2023年1月より”代表者”に就任した。