ヤン・モンショー（Jan Monchaux）は、フランスとドイツの二重国籍を持つF1エンジニア。2019年8月1日にシモーネ・レスタの後任として、アルファロメオ・レーシングF1チームのテクニカル・ディレクターに就任した。

ヤン・モンショーは、ヨーロッパ随一の航空宇宙工学の学び舎であるフランス国立航空宇宙大学院大学とインペリアル・カレッジ・ロンドンで学んだ後、2002年にトヨタF1チーム（TMG）に加入。モータースポーツの世界に足を踏み入れた。

トヨタ撤退後の2010年にフェラーリに移籍すると、2012年まで空力部門のチームリーダーを務めた。2013年にはWEC世界耐久選手権に参戦するアウディへと移り、LMP1マシンの空力エリアを担当。2017年3月以降は空力だけでなく車体部門のトップを兼任した。

2018年4月に空力部門のトップとしてザウバーF1チームに移籍。ヨルグ・ザンダーの元でチームの建て直しに取り掛かったものの、翌月にザンダーがチームを離脱。その後任としてフェラーリよりシモーネ・レスタが送り込まれたが、一年ほどでチームを去ったため、ヤン・モンショーがテクニカル・ディレクター職に就いた。